歯を抜いてしまう前に要検討 自分の歯を生かす再生療法【メディカル百科】
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歯科編
私たちの歯は一度削ったら元には戻らず、永久歯も抜いたら生えてきません。しかし現在、自分の歯をできるだけ残す治療が見直されているそう。専門医に詳しく聞きました。
─歯をできるだけ残す治療法とは、どのようなものですか。
例えば、歯周病が進行し骨破壊が大きくなってくると、その進行を止めるためには、抜歯を選択せざるを得ない場合があります。しかし歯を抜いてしまうとなると心理的、体力的負担も大きいものです。適切な診査・診断のもと、抜かなくても改善の余知があると見込めれば、歯を残す治療を検討する場合があります。これが「歯周組織再生療法」と呼ばれるもので、破壊した歯周組織を再生させ、歯をできるだけ保存する治療法の一つです。また骨造成を行うことで、大きく骨が欠損した部位などにも応用できます。
─歯周組織再生療法について具体的に教えてください。
エナメルマトリックスというタンパク質の一種を用いて、歯が発生する時と同じ環境を作り出し、失われた歯周組織を再生するものです。これにより、歯周ポケットが改善されるほか、歯槽骨も再生されます。口腔内環境が良くなることで、プラーク(歯垢)や歯石がたまりにくくなるというメリットも生まれ、長期的な口腔環境の維持につながります。
─患者側も治療の選択肢があることを知っておくことが大切ですね。
そうですね。歯周病以外では、例えば歯が折れたり、虫歯で根のみになったりしている場合も、歯根を引き上げる治療法(エクストリュージョン法)などもあります。できるだけ自分の歯を残せる治療法がありますので、抜く前にセカンドオピニオンを検討してもよいかもしれません。
店舗情報
住所 | 熊本県熊本市中央区上通町7-8 ピカイチビル2F |
TEL | 096-223-8241 |
店舗ホームページ | https://www.sunflower-dental.jp/ |
休業日 | 水曜・日曜・祝日 |
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