“力と菌”のコントロールが鍵 自分の歯を残すための総合的治療【メディカル百科】
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歯科編
自分の歯は、できれば生涯残しておきたいですよね。健康な状態で歯を残すには、歯にかかる力と口腔内の菌をいかにコントロールするかが鍵となるそう。そのために大切な総合的治療について聞きました。
─歯にかかる力や菌の管理が口腔内の環境維持に大切だとか。
虫歯や歯周病の発症には、虫歯菌や歯周病菌が関係することは多くの人が周知していることだと思います。しかし、過度の咬合力やかみ合わせが口腔内の環境維持に影響すると言われても、ピンとこない人も多いかもしれません。
─歯にかかる力がどのように影響するのでしょうか。
私たちは、日常的に食いしばりや歯ぎしりをして過度の力をかけています。寝ている時など無意識でのことなので、「自分は歯ぎしりなどしていない」と思っている人も多いと思います。症状が進むと、歯や歯茎はもちろん、顎関節などにも過大な力がかかり、徐々に不具合が生じます。DCS(デンタル・コンプレッション・シンドローム)=かみしめ圧迫症候群がこの状態です。しかし、症状が進むと、歯を支えている骨まで溶けてしまい、歯を残すことが難しい場合もあります。
─予防のためにできることは。
私たち歯科医は、精密な検査を行い、わずかな歯並びの変化などから患者さんの生活習慣や習癖を知ることができます。早期に気付き、正しいケアを指導したり、習癖を正すためのアドバイスをしたりすることで、病気を発症する前の“未病”でコントロールできます。そのためには目の前の不具合だけを治すのではなく、口腔内全体を診ていく総合的治療が重要です。20年後、30年後、自分の歯を残すために必要なことを、専門医と一緒に考えていきましょう。
店舗情報
住所 | 熊本県熊本市中央区上通町7-8 ピカイチビル2F |
TEL | 096-223-8241 |
店舗ホームページ | https://www.sunflower-dental.jp/ |
営業時間 | 月曜10時~13時・14時30分~19時30分 火曜、木曜、金曜10時~13時・14時30分~18時30分 土曜9時~12時・13時30分~17時30分 |
休業日 | 水曜・日曜・祝日 |
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