一生続かせないために 初期治療が重要なアトピー性皮膚炎【メディカル百科】
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皮膚科編
アトピー性皮膚炎の治療は、幼児期までの初期治療がとても重要なようです。専門医に聞きました。
─アトピー性皮膚炎に悩む人が多いですね。
アトピー性皮膚炎の最初の症状は、生後2週間から1カ月に顔にできる、“赤ちゃん湿疹”が多いようです。かゆさから、赤ちゃんは顔を手やお母さんの胸でこするようになります。実はこの頃から、適切な治療をしないと、かき癖がついてしまいます。かき癖は、不安な時やホッとする時に、かくことで精神安定効果を促します。
─かき癖がつくことに問題があるのですか。
かき癖は、赤ちゃんの時期に一度、治ることもありますが、幼児期までに適切な治療をしないと、その癖は一生治らなくなってしまいます。右下のグラフからも分かるように、就職期にあたる20歳前後から湿疹が再発しているのが分かります。就職や妊娠など大きな環境の変化やストレスがかかると、ニキビや肌荒れ、手荒れ、体のかゆみなど、ありふれた皮膚炎として再発してくるのです。
─かき癖をつけないために大切なことは。
一生に関わる皮膚トラブルを抱えないためにも、赤ちゃんの時に顔に湿疹ができた時点で、必ず専門医を受診し、適切な治療をすることが大切です。
─適切な治療とは。
湿疹にステロイド軟膏を塗り、保湿性を補う対症療法ではなく、かき癖をつけない根治療法が重要です。気になる症状があれば、早期に専門医を受診することをおすすめします。
アトピアクリニック
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