緑内障など怖い目の病気の早期発見に有効 専門医が勧める眼底検査【メディカル百科】
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眼科編
視力検査のみの定期健診では、緑内障など怖い目の病気を検知しにくいそう。そこで専門医が推奨するのが眼底検査。その重要性を聞きました。
─眼底検査が推奨される理由は。
目の病気には初期から中期まで自覚しにくいものがあり、それらを定期健康診断で定められた視力検査だけで発見するのは困難です。眼底には目や全身の病気の早期発見につながる情報が詰まっているため、眼底検査で血管や網膜、視神経が正常か否かを確認すれば、病気の有無、さらには進行の度合いも分かります。
─眼底検査で見つかる病気には、主にどのようなものがありますか。
まずは日本人の失明原因第1位で、徐々に視野が狭くなる緑内障。進行するまで視力が衰えず、異変に気付いた時は末期という怖い病気です。糖尿病網膜症も自覚症状なしで進行しやすく、痛みもほぼ感じないため、眼底検査が有効です。糖尿病と診断されたら眼科で検査を受けてください。加齢黄斑変性も眼底の病気ですが、ゆがんで見える、見えづらい、視野が欠けるといった自覚症状が出やすいため、眼底検査と自己チェックツールを併用するのも有効です。
─眼底検査はどうすれば受診でき、何歳ぐらいから受けるべきですか。
人間ドックや職場の定期健診、自治体などの特定健診で眼底検査が行われることがありますが、全てではないので眼底検査が含まれているものをお勧めします。また、眼鏡・コンタクトレンズを作る際や、目の充血やかすみで眼科を受診する時に、「眼底は大丈夫ですか」と聞いてみるのも早期発見のチャンスです。失明の可能性がある目の病気は加齢や生活習慣病が関係していますが、いずれも眼底検査で発見できます。40歳を過ぎたら定期的に眼底検査を受け、早期発見に努めるのが理想です。
岩上眼科
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