廃棄梨を生かしたスムージーが好評 地域特産品のフードロスゼロ目指す【すてきびと】
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キッチンバス「ぶちスタンド」オーナー 大渕 峰昇さん
家業の梨農園で働きながら、昨年9月、荒尾市で梨スムージーを販売するキッチンバス「ぶちスタンド」をオープンさせました。きっかけは、自社農園で廃棄される梨のフードロス対策でした。「温暖化が進み、皮が日に焼けてしまった“焼け梨”が年々増え、全体収量の3割は廃棄されるのが現状です」
大渕さんは廃棄梨を生かす方法を探るため福岡のカフェ専門学校へ入学。メニュー開発から店づくりまでカフェ経営のノウハウを学びました。そして、急速冷凍すると鮮度や味を損なわずに加工できることからスムージーのアイデアを着想。「隠し味に自家製の梨バタージャムを使っている点がポイントです。店はキッチンバスなので、イベントなど集客力の高い場所にも出店できる利点があります」
他農園で破棄されてしまうイチゴやブラッドオレンジ、マンゴーなどの果樹を買い取り、期間限定のスムージーとして販売する大渕さんは、地域特産品のフードロスゼロに取り組むのが将来の夢。秋には沖縄で2号店となるキッチンカーを出店、来春には自社農園内にカフェを開店する計画です。
Information
出店情報はホームページ(https://buchistand.wixsite.com/website-3)やインスタグラム(@buchistand)で確認を。