熊本城大天守の屋根修復にも参加 瓦ぶきの技術を若者に継承したい【すてきびと】
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瓦ぶき職人 末吉 真也さん
高校を卒業後、京都の瓦店で2年間の修業を積んだ末吉さんは、文化財に指定された神社や寺の屋根瓦修復作業に数多く携わっています。その経験を生かし、熊本でも地震で被災した熊本城大天守や、豪雨被害を受けた国登録有形文化財の芳野旅館(人吉市)などの屋根の修復を手掛けました。「法隆寺大講堂の屋根のふき替えにも参加しました。瓦にはその土地の地質や風土、時代背景などが反映され、先人の瓦ぶき技術を学べる点も楽しい」
末吉さんは「たがね」と呼ばれる金属の工具を使い、瓦の余計な部分をミリ単位で切り取り隙間なく屋根に納める技が自慢です。2019年には、熟練技能士が腕前を競う「技能グランプリ」で最高峰の金賞に。また、建築基準法で改正された地震や台風に強い瓦屋根施工の新基準にもいち早く対応し、国土交通省より2022年度の建設ジュニアマスターに選ばれました。
熊本市技術専門学院花園校の指導員として後進育成にも取り組んでいます。「高校生の息子も、瓦ぶき職人になりたいと言っています。若者たちに技術を継承する現場を作っていきたいです」
Time Schedule
- 6:00 起床
- 7:00 出社
- 8:00 現場作業開始
- 13:00 職業訓練校で授業
- 17:00 授業終了
- 18:00 帰社 翌日の現場の準備
- 19:00 帰宅。夕食
- 22:00 就寝
Information
瓦ぶき職人の技術や、施工写真などもホームページで紹介しています。
http://marusokawara.com/