涼しげな音が重なり響く トルコブルーの夏の風物詩【くまもと手づくりCollection】
ライター直が見つけた、風土や歴史の中で生まれ、伝統を守り続けている工芸品や、“今”を感じさせる手づくり品などを紹介していきます。 (随時掲載)
#066 風鈴(日暮窯)/大津町
磁器ならではの澄んだ音が重なり合いながら不規則に響く…。トルコブルーの色合いが涼やかに感じられる風鈴です。日暮窯の江藤裕次郎さんが手掛けています。
江藤さんの風鈴は薄くて大きめ。これは余韻を味わうためです。さらに少しの風でも音が鳴るように、短冊を付けた風鈴の中の小片を軽くし、風鈴の胴との間隔にも微妙な調整が施されています。
トルコブルーは、絵の具ではなく銅を混ぜた釉(ゆう)薬によるもの。生地を磁器にすることで、よりブルーの色味が引き立ちます。強度を確保するためには高温での焼成が必要ですが、そうすると発色が安定しないのだそう。工夫と試行錯誤の中で生まれたのが江藤さんのトルコブルーです。普段使いの食器もあり、優しい色合いが料理を引き立ててくれます。
※8/30(火)~9/4(日)、熊本県伝統工芸館で作品展を開催
【取材先】
日暮窯(菊池郡大津町)
お問い合わせ
日暮窯
住所 | 菊池郡大津町 |
TEL | 090-5933-9826 |
お問い合わせ
県伝統工芸館
TEL | 096-324-5133 |
インスタグラムでも作品を紹介しています。
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