正しく読み取れる? 洗濯表示
そろそろ冬物の衣類をしまう季節。家庭で洗濯する際、表示を見ずに洗っていませんか? 正しい洗濯表示の読み取り方と、洗濯・干し方のコツを専門家に聞きました。
基本のパターンを覚えて正しく洗って乾かそう
冬の衣類の中には、間違った洗濯法と干し方によって縮んだり、型崩れしたりするものも多くあります。必ず洗う前に洗濯表示を確認しましょう。
読み取り方のコツは、5つの基本記号と付加記号を理解すること。多くの記号はこの組み合わせとなっているため、覚えると簡単に読み取れるようになります。
また、温度を示す数値は「取り扱いの上限」を示すものです。例えば洗い方のマークの中に40がある場合は「40度以下で洗ってください」という意味。40度が推奨ではないので注意が必要です。
お気に入りの服は長く着たいもの。ぜひ洗濯表示を読み取って大切にお手入れしてください。
洗濯について何でも相談できる「衣類の相談員」。チャイルドシートのクリーニングも行っています。
つたやクリーニング
家庭用洗濯機で洗える衣類
「30度までの水温で洗濯機OK」のマーク。ただしバケツの下に線が1本入っているので洗い方は「弱く」。
四角の中に丸が入ったものは「乾燥機」の意味。×が入っているので乾燥機は使えません。
漂白剤の種類を示す三角マーク。線が2本入っている場合は、酸素系は○、塩素系は×の意味です。
洗い方
線1本の「弱く洗う」表示があるため、洗濯ネットを使用。洗濯機に弱(ソフト)コースがあれば設定します。
四角の中の線は、干し方の向きを示します。横線の場合は、型崩れ防止のため「平干し」を。
干し方
平干し用ネットなどを使い、つり下げないようにして干します。
アイロンマークに×がついているため、アイロンは使用不可。
綿100%のシャツ、チノパンなどの表示例
水温は40度までを上限にして、洗濯機での洗濯可。バケツの下に線がないため標準コースで洗えます。
乾燥機使用OK。丸の中の点は温度を示し、点が1つのため低温乾燥です。点が2つになると高温乾燥可(点の数は最大2つ)。
酸素系、塩素系の漂白剤がどちらも使えます。漂白して白くなるイメージで覚えましょう。
洗い方・干し方
洗濯機に入れ、標準コースで洗います。干す際もハンガーに掛けて干します。
四角の中に縦線が入っているものはつり下げて干しても問題ありません。
アイロンマークに×がついているため、アイロンは使用不可。
綿100%の衣類はアイロンが大事!
シワが残りやすい綿100%の衣類はアイロン掛けを忘れずに。アイロンの表示は、乾燥機と同じく中の点が多いほど高温。この場合は点3つ(最大値)のため200度を上限とした高温でのアイロンが可能です。
手洗いするもの
セーターやマフラーなど
手洗いを示します。水温は40度が限度。なお、バケツの下に2本線が入った「非常に弱く」の表示の場合も、衣類の質を保つためにできれば手洗いを。
洗い方
洗面台やバケツに水を張って洗濯用洗剤を入れ、衣類を漬けて押し洗いします。水と洗剤は規定量を守りましょう。数回水を替えてすすぎます。
四角の中に横線のため、「平干し」。線が2本になっているのは、脱水をせずぬれたままで干す「ぬれ干し」です。さらに左端に斜め線が入ると「日陰」。つまりこの表示は日陰でぬれたまま平干しするといった意味です。
干し方
浴室で水滴が落ちない程度まで水を抜けさせた後に日陰で平干しします。換気を行った室内でエアコンを「除湿」にし、部屋干し用のタオル干しなどに置くと乾きやすくなります。
ここにも注目! 洗濯表示の下にまとめられた文章も確認を。洗濯方法や干し方の補足に加え、色落ちの原因や、お手入れの注意点などについて詳しく説明されています。 悩んだら専門店へ
洗濯表示のうち、一番右の丸のマークはクリーニングの種類を示したもの。なお、どうやって洗っていいか分からない場合や、家庭での洗濯が難しそうな場合は専門店へ相談してみましょう。