夫と死別、物価高で今後の生活に不安 お金のやりくりは今のままで大丈夫?【家計簿チェック】
“お金のプロ”がズバリ!家計簿チェック
Q.夫と死別、物価高で今後の生活に不安 お金のやりくりは今のままで大丈夫?
夫と死別し、現在一人暮らしです。公的年金と個人年金のみで生活しており、不足が出た時は普通預金で補っています。
家計の収支は、この1年間の平均額です。生命保険と通信費を2年前に見直しましたが、近年の物価高で今後の生活が不安になってきました。
割と長生きの家系で、80歳あたりまでは元気に今の生活を続けられたらと考えています。先々は子どもの家族と同居する予定です。
NISAは預金を少しずつ移動させています。こんな感じで続けて大丈夫でしょうか。
A.資産寿命は「107歳」になる計算 NISAは一定範囲内で継続を
新婚当初から家計簿を付け続けてこられたそう。収支管理はバッチリですね。まず、NISAについては10~20年ほどかけて楽しみにできる範囲内で継続されたらいいかと思います。ここは単なる資金移動ですから、実質の年間収支はプラスマイナスゼロに限りなく近い状態ですね。
現在、年間80万円を受給中の個人年金は80歳までの契約とのこと。この分が終わり、公的年金のみとなった頃にお子さんとの同居を開始されるイメージですね。そうなると住居費や光熱費、食費など支出額にも変化が生じると思いますが、物価上昇も鑑み、現在の支出額がそのまま続く前提で考えてみましょう。
収入が公的年金のみになると、年約80万円の取り崩しが発生することになります。単純計算で、現在お持ちの金融資産が底を突くまでに27年ほどかかりますので、資産寿命は107歳というところでしょうか。受給中の分を除き、別にお持ちの(貯蓄残高欄)個人年金の受け取り時期や受け取り方法、NISAの運用成果によっては、多少のブレが生じるかもしれません。
資産寿命の重要性をさらに上回るのが健康寿命ですね。病院や介護施設のお世話になる状態となれば、支出額も増えてしまうと思われます。どうかくれぐれもお体を大切に、ますますお元気に過ごされてくださいね。
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