5年以内に結婚・出産を希望 貯蓄やお金の使い方のアドバイスを【家計簿チェック】

“お金のプロ”がズバリ!家計簿チェック


Q.5年以内に結婚・出産を希望 貯蓄やお金の使い方のアドバイスを
5年以内に結婚・出産を希望しています。気が早いかもしれませんが、結婚式・新婚旅行の費用のことや、子どもができた際の産休・育休時の減収、保育料への対応のほか、マイホーム購入や車の買い替えなど、今後のライフイベントに備え、できる限り蓄えておきたいと考えています。しかし、どれぐらい貯蓄するべきか見当が付きません。
また、お金の管理法で改善すべき点を教えてください。投資は、NISAの積み立てに加え、優待目的で個別株も保有しており、今後は配当目的でも買っていきたいです。
A.貯蓄額は厳密に考え過ぎないで 資産管理はリバランスがお勧め
伺ったところ、転職を機に年収が大幅アップしたそう。しかし「金銭感覚は以前のまま」とのことで、増収分がまるまる黒字になっているようです。それにもかかわらず、ご本人の中では、将来への不安感も維持されたままのようですね。せっかく増収したのですから、将来へのイメージも明るく更新しましょう。
貯蓄額については、塊で捉えず、ライフイベントごとに「いつ?どのように?」を想定しましょう。婚姻後は、配偶者の意見によっても左右されるでしょうし、費用の全てを一人で負担するものでもありません。厳密に考え過ぎないことが大切です。
出産に伴う休業について、産休中は健康保険から「標準報酬の3分の2」の出産手当金が、育休中は雇用保険から「休業開始前賃金の67%(181日目~50%)」の育児休業給付金が受けられます。ここで基準となるのは、休業前給与の総支給額です。対手取り額で見ると8割強(181日目~6割強)となり、収支状況に照らすと貯蓄の取り崩しには至らないと思います。
現在のペースだと、5年で1000万円を資産形成に回せる計算です。金融資産の管理については、定期的に資産配分の割合を調整する“リバランス”をお勧めします。これにより、リスクの取り過ぎを防ぎ、パフォーマンスを安定させることにつながります。
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