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子の独立後は「サイドFIRE」を予定 現状の資金計画で生活は大丈夫?【家計簿チェック】

お金のプロがズバリ!家計簿チェック 今回答えてくれるのは佐藤ななみさん

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“お金のプロ”がズバリ!家計簿チェック

ハム太郎さんの家族/熊本市在住

Q.子の独立後は「サイドFIRE」を予定 現状の資金計画で生活は大丈夫?

この先、年を重ねていくと今のように残業や夜勤を続けるのは厳しくなると思います。子どもが独立した後は「サイドFIRE(ファイア)」したいと考えており、そのために資産形成に励んでいます。

55歳ごろには、収益性の資産が5500万円に到達する計画です。その後は、年利4%を目安に配当収入を得ながら、生活費の不足分だけ緩やかに働き、趣味や旅行も楽しめる生活を送りたいです。

子どもたちの教育資金は、学資保険と養老保険で準備しています。このような計画で大丈夫でしょうか。

A.手堅い計画で達成できそう 相場下落への備えも忘れずに

経済的に自立して早期退職し資産からの収入のみで生活する「FIRE」に対し、緩やかな働き方と資産運用の組み合わせで生活するのが「サイドFIRE」ですね。長期的な展望を明確に描き、着々と準備を進めておられます。

現在お持ちの収益性資産1000万円と、月々20万円の積立投資を合わせ、15年間で資産5500万円に達するには、平均2%の複利運用が必要です。期待収益率については、もう少し高めにも設定できるところを、教育費ピーク期に調整が必要となる可能性も踏まえ、手堅く計画されているのですね。

支出額については、お子さんの進学など、状況の変化に応じて柔軟に見直しながら、年間ベースで予算配分されています。住宅ローンは、今後の金利上昇を想定して、契約上の返済額より多めの予算を充てているそう。車の維持費や買い替え資金、住宅のメンテナンス費なども目的別に確保されています。家計管理のお手本を見せていただいているようです。

このまま計画通りに資産形成が進み、目標通りの運用益を得ることができれば、サイドFIRE達成後は資産を減らすことなく生活を維持できるでしょう。しかし、相場に変動はつきもの。既に想定の範囲かと思いますが、下落への備えも常に頭に置いておいてくださいね。

記事内の情報は掲載当時のものです。記事の公開後に予告なく変更されることがあります。

お金のプロがズバリ!家計簿チェック 今回答えてくれるのは佐藤ななみさん

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この記事を書いた人

ライフプランを柱に、家計管理・住宅資金・保険・資産形成に関する講座やコンサルティングを展開。NPO法人ら・し・さ理事として、終活やエンディングノートの普及・啓発活動にも取り組む。

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