職場で泣かない方法7つ。涙が出る原因を知って感情をコントロールしよう
仕事で指摘されたとき、とんでもない失敗をしてしまったとき、涙がこらえられないときがあります。
泣くのは決して悪いことではないですが、仕事中に泣いてしまうと周囲の人を心配させることもあるため、できるだけ涙を流したくないですよね。
感情が高ぶると泣いてしまう人、涙もろい人が知っておきたい、泣かない方法を紹介します。
感情が高ぶると泣いてしまう理由
同じできごとを経験しても、堂々としている人もいれば、泣いてしまう人もいます。
「泣きたくない」「そこまで悲しくない」というのに、なぜ涙が出てしまうのでしょうか。考えられる5つの理由を紹介します。
感受性が強く影響を受けやすい
「感受性」とは、人の言葉や状況といった刺激を感じとれる能力のことです。人一倍感受性が強い人は、指摘や悲しい報告を受けたとき、感情が大きく揺さぶられ泣いてしまいます。
普通の人では泣かないようなことでも涙が出てしまうため、「涙もろい人」という印象がついているかもしれません。
感受性が強い人は、自分のことだけではなく、他人のできごとでも泣いてしまいがち。親友が結婚した、友達に悲しいできごとがあった、映画や動画で心揺さぶられるシーンを見たときも泣いてしまうでしょう。
自己評価が低く自分を責めてしまう
仕事で注意を受けたときやトラブルが発生したときなど、核心を突かれたときや、キャパオーバーになったときに泣いてしまう人もいます。
仕事のスキルが足りないと自覚していたり、自分の苦手な作業で失敗して怒られたときに泣いてしまうのは自己評価が低いからです。
反対に自信があることなら、指摘されても泣くことは少ないはずです。指摘されたとしても「◯◯だからこうした」と堂々としていられます。
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ストレスが溜まって心が疲れている
このように、仕事などが影響し心身が疲れているとき、ちょっとしたできごとで泣いてしまうことがあります。
特に、気持ちの切り替えが苦手な方は、ひとつ嫌なできごとがあったとき、立ち直る前に次の嫌なできごとが発生しさらに気持ちが落ち込む……。そのせいで、仕事がうまくいかないという負のループに陥ってしまうのです。
言いたいことを言葉で伝えられない
仕事では「なぜこういうことをしてしまったのか」「なぜ失敗したのか」と問われることがあります。
一方的に責めるのではなく、今後同じ失敗をしない改善のためであっても、こういったコミュニケーションをとることはあるでしょう。このとき、質問に対してうまく答えられない自分自身にモヤモヤして泣く方もいるのではないでしょうか。
言葉で伝えられない理由はさまざまですが、「怒られるのが怖い」「頭ではわかっているけど、言葉にできない」などがあります。
現実を受け入れられない
予想していなかったできごとが発生したとき、ほかの人にも影響する大きなミスを起こしたときなどは、現実を受け入れることができず泣いてしまいます。
頭の中がパニックになっており、どう対処すればいいのかわからず心が追い詰められ涙が出てしまうのです。
職場で泣かない方法
職場で泣かないためには、自分自身が変わること、泣くようなできごとを起こさないことが重要です。
ここで紹介するのは「職場で泣かない方法」ですが、恋愛などプライベートでも活用できるでしょう。
仕事に関係ないことを考える
失敗したことなど、目の前のできごとに真剣に取り組み、改善策を考えることももちろん大切ですが、泣かないためにはまったく関係ないことを考えるのがおすすめです。
たとえば、今日のランチ、仕事が終わってやりたいこと、週末の予定など。気を逸らすことで涙が出るのを防げるでしょう。
相手の話を聞き流す
ネチネチと注意してくる人、自分の機嫌だけで行動する人、一方的に仕事を押しつけてくる人など、職場にはさまざまな嫌な人がいます。
もし、あなたがまったく悪くないのに注意をされたり嫌味を言われたりしたときは、真剣に耳を傾けず聞き流しましょう。
嫌なこともすべて真に受けていると、心が疲弊してしまいます。目の前の仕事に集中すること、嫌な人以外の話だけをしっかり聞くことを意識してみてください。
リラックスできる場所へ移動する
「泣いてしまいそう!」となったとき、場所を移動してリラックスしましょう。トイレや休憩所、屋外など場所を変えることで気分転換できます。
長時間離席するのは好ましくありませんが、5分程度であれば周囲の人は気にならないはず。離席中に仕事に関係ないことを考える、深呼吸をするなどして、気分を変えてみましょう。
自分の仕事に自信をもつ
根本的な解決策として、仕事に自信をもつことも大切です。
スキルが足りないのなら勉強をする、わからないことは放置せず先輩に聞くなどして仕事ができるようになれば、泣いてしまうことも減っていきます。
仕事ができるようになると、失敗しても、泣くよりも先に解決策を考える、同じ失敗を起こさないための対処法などが考えられ、心に余裕ができるでしょう。
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トラブルが発生しそうになる前に人に相談する
仕事で失敗して怒られて泣いてしまう人は、失敗する前の段階で先輩などに相談してみましょう。
たとえば資料を作成するとき、資料を完成させて提出するのではなく、作成する資料の骨組みを作成した時点で「イメージと相違がないか」「方向性が合っているか」を確認するために一度提出します。
可能であれば、7~8割程度作成して問題ないかを確認したうえで、完成させていきます。
すべて完成させてダメ出しを受けると「こんなに頑張ったのに」「時間がムダになった」と感じ泣いてしまうことになりかねません。
ストレスを感じる存在から逃げる
特定の人が苦手でストレスを感じた結果泣いてしまうとき、その人と距離をとることも大切です。
関わらないように仕事を進めるのがベストですが、どうしてもコミュニケーションをとらないといけない場面もあるでしょう。
解決策としては、上司や先輩などに相談して、苦手な人と関わらないプロセスで仕事を進めていく方法などです。苦手な人のせいで心が病んでしまいそうであれば、部署を変えてもらう、思い切って転職するといった手段もあります。
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心の中で逆ギレしてみる
理不尽なことで怒られて泣いてしまいそうなとき、心の中だけで逆ギレをして、悲しみや情けなさを忘れる方法もあります。
落ち込んでいると何もしていなくても、涙があふれてきます。しかし感情を怒りの方向に変えると、涙が引っ込んでくるのです。「自分だって◯◯のくせに!」など、あえてイライラすることを考えてみましょう。
もちろん、周囲の人に逆ギレした態度を見せるのは好ましくありません。反省すべき点は反省したうえで、気持ちを切り替える手段として、心の中だけで逆ギレをして泣きたい気持ちをコントロールしてみましょう。
今にも涙が出そうなときにできる泣かない方法
気持ちを切り替えようと思っても、どうしても涙が出てくることはあるものです。「もう少しで涙が出そう」というときでも、涙を止める泣かない方法を紹介します。
口を開けて集中力を下げる
口を開けていると集中力が下がるといわれているため、あえて口を開けて、つらいことから気を逸らす方法があります。
「つらくて泣いてしまいそう」というとき、口周辺の筋肉を緩めてぽかーんとした表情になり、仕事とは関係ないことを考えてみましょう。
周囲に人がいるときは、マスクをして顔が見えないようにする、または一人になれる場所へ移動して表情を緩めるのがおすすめです。
息を止めて涙から意識を逸らす
無理のない程度に息を止めることで、つらいできごとを深く考えなくなります。数秒息を止めると呼吸が苦しくなり我慢できずにハアハアしてしまいます。
つらいことよりも、息を止めて苦しかったことのほうが優先されるため、泣くことを防げるのです。
上を向いて涙がこぼれ落ちないようにする
もうすぐ涙がこぼれ落ちてしまいそうなときは、上を向いてみましょう。上を向きながら、ここまで紹介した「泣かない方法」を同時に行い、涙がこぼれてしまうのを防ぎます。
たとえば、口を開けて仕事が終わったら何をするか考えてみる、上を向いて息を止めてみるなど。気持ちさえそらすことができれば、涙を止められるでしょう。
我慢できず泣いてしまったときはどうする?
グッと涙をこらえても、感情が高ぶり泣いてしまうことはあるものです。泣いてしまったとき、3つのことを実践しましょう。
深呼吸をしてリラックスする
一度泣いてしまうと、泣いた原因に加えて、泣いてしまった自分が情けなくなりさらに涙が出ます。
少しでも泣く時間を短くできるよう、深呼吸をしてリラックスをしましょう。深呼吸はその場でできるので、泣いてしまいそうなときにも効果的です。
一人になれる場所で心を落ち着ける
泣いてしまったときは、一人になれる場所へ移動し心が落ち着くまでゆっくりしましょう。
周囲に人がいると、そのプレッシャーからなかなか気持ちが落ち着きません。つらいときは、移動する、逃げることも大切です。
信頼できる人に話を聞いてもらう
モヤモヤが止まらないとき、理不尽な目にあったときは、信頼できる人に話を聞いてもらい心をすっきりさせましょう。
一人でこっそり泣きたい人もいれば、つらい・悲しい気持ちを聞いてもらいたい人もいるはずです。
職場で信頼できる人に話を聞いてもらえば、今後仕事の進め方や人間関係を改善できる糸口が見つかるかもしれません。仕事を長く続けたり、環境を改善したりするためには、第三者への相談も大切です。
泣かない方法を実践するとともに自分の心を強く・癒やすことが大切
泣くのは決して悪いことではありません。しかし、人前では泣きたくない、仕事中は涙を流したくないという人は多いはずです。
人間関係は職場によっては、どれだけ涙をこらえたくても、心にストレスがたまり泣くほどつらいできごとがあるもの。
「泣く」というのは、ストレスや疲労のサインかもしれません。なぜ泣いてしまうのか原因・理由を考えたうえで対策をしてみましょう。