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ダブスタとはどんな意味?ダブルスタンダードな人の特徴と7つの対処法

「最近よく聞くダブスタとはどんな意味?」「ダブルスタンダードな態度の上司に困っている」という人もいるのではないでしょうか。

そこで今回は、ダブルスタンダードの意味と具体例、特徴、心理、対処法を紹介します。

「相手によって態度を変える人はなにを考えているの?」「ダブスタな人への接し方が知りたい」と悩んでいる人も、ぜひ参考にしてくださいね!

目次

「ダブルスタンダード」とは状況によって判断基準が変わること

ダブスタ、ダブルスタンダード(=double standard)とは、一つの物事に対して相手や状況によって異なる価値基準を使い分けることです。

近年では、インターネット上のスラング(俗語)として使われたり、ダブルスタンダードを略して「ダブスタ」と表現したりする人もいるようです。

日本語では、同じ意味で「二重規範」「二重基準」という言葉が用いられます。

ダブルスタンダードは、自分の立場を守るための手段や価値観の違いが生じることで発生します。

職場やコミュニティに相手や状況によって発言や態度を変える人がいると、周囲は「不公平」「信用できない」と不満を募らせてしまうでしょう。

ダブルスタンダードの類語表現3つ

ダブルスタンダードに近い類語や言い換え表現をみてみると、言葉の意味をより理解しやすくなります。

ここでは、ダブルスタンダードに近い3つの類語表現を紹介します。

1.二律背反(にりつはいはん)

「二律背反」とは、一つの物事から発生した2つの現象が矛盾しながら存在することです。

例えば、恋愛では「好きな人と仲よくなりたいけれど、拒絶されるのが怖い」と矛盾に思える現象が起こりがちです。

一つの物事のなかに矛盾する現象が発生する点では、ダブルスタンダードに近い言葉といえます。

2.朝令暮改(ちょうれいぼかい)

「朝令暮改」とは、朝に出された命令が夕暮れどきには異なる内容に改められているという意味の四字熟語です。

日常生活では「前に言っていた指示と違う」「意見がコロコロ変わる人」を表す言葉として使われます。

一人の人が異なる発言をする点では、ダブルスタンダードに近い言葉といえるかもしれません。

3.二枚舌(にまいじた)

「二枚舌」とは、相手によって矛盾した発言を使い分けたりウソをついたりすることです。

「あの人にはできると言っていたのに、私はできないと言われた」のような状況が挙げられます。

二枚舌は、意図的にウソをつく人を表す言葉です。

しかし、ダブルスタンダードは必ずしも本人に悪意があるわけではないので、二枚舌と同じ意味とはいえません。

ダブルスタンダードなシチュエーションの例【わかりやすい】

ダブルスタンダードとは、具体的にはどのような発言や状況を示すのでしょうか。

ここでは、日常生活でダブルスタンダードが発生しやすいシチュエーションをみていきましょう。

「好きな相手と嫌いな相手で態度を変える」

ダブスタとして頻繁に目にする状況では、相手によって態度を変える行為があげられます。

例えば、2人の部下が同じ成果をあげたときに、上司が好きな部下には昇進を打診したのに対し、馬が合わない部下に対しては労いの言葉の一つもない場合です。

不公平な扱いをされた部下は、「正当な評価をしてくれない」と上司に不満を抱くでしょう。

「自分には甘いのに他人には厳しい」

ダブスタな状況として、自分に対しては甘いのに相手には厳しい人も挙げられます。

例えば、ある女性が男性に「彼氏が私に尽くしてくれない」と不満を口にする一方で、本人は「私はなにもしなくていいの」とわがままな発言をすることも。

また、子どもに「早く寝なさい」と注意する親が遅くまで夜更かしをしていることも、子どもの目線からはダブルスタンダードだととれるかもしれません。

本人に悪気がなくても、言われた人は「人には求めるのに自分はやらないなんて不公平」と信用をなくしてしまいます。

「同じパフォーマンスでも男女によって評価が異なる」

同じ現象でも、ジェンダーによって異なる評価が下される場面もあるでしょう。

例えば、「子育ては母親がするのは当たり前」という風潮が残るなかで、父親が子育てをすると「イクメン」「いい旦那さんね」と褒められてモヤモヤした経験がある人もいるのではないでしょうか。

昨今では社会全体が「男女平等」に変化している流れもありますが、相手の年代や土地柄によっては誤解や価値観の違いが生じることもあるでしょう。

ダブルスタンダードの使用例【周囲でよく聞く】

近年、インターネットや日常会話で「ダブスタ」「ダブルスタンダード」という言葉を耳にするようになった人も多いのでは。

続いて、ダブルスタンダードのよくある使用例をみてみましょう。

「あの政治家はダブルスタンダードな発言ばかりしている」

ニュース番組を見ていると、ダブルスタンダードという言葉が耳に入ることもあるかもしれません。

政治における不公平な政策や態度は、わかりやすくダブルスタンダードな状況といえます。

政治家に対して「公約に掲げていたことと実際にやっていることがぜんぜん違う」などと感じることも。

「ダブスタな態度の上司に困っている」

同僚と仕事の不満を話しているときに、「ダブスタな上司」という表現を使うことも。

目上の相手と目下の相手で態度を変える人や、好き嫌いを仕事に持ち込む人にはうんざりしてしまうものです。

また、ダブルスタンダードを「ダブスタ」と略すと悪口でもソフトな印象に聞こえるため、気軽に発言する人も多くいます。

「それってダブスタじゃない?」

日常会話で「ダブスタじゃない?」という発言を聞いたことのある人もいるかもしれませんね。

一般的には、「ダブスタじゃない?」=「矛盾していない?」という意味で使うことが多いようです。

カタカナ4文字なので、本人に直接伝えるときも冗談のような軽い気持ちで口に出しやすいのかもしれません。

「ダブスタ系女子は嫌われる」

近年では、インターネット上で「ダブスタ系女子」という言葉が使われているようです。

男女問わず、発言がコロコロ変わる人や人によって態度を変える人は周囲の信用を失いやすいもの。

自分自身も、ダブスタ系女子にならないように気をつけたいですね。

ダブルスタンダードな人にみられる特徴【あるある】

ダブルスタンダードな態度をとる人には、具体的にはどのような特徴があるのでしょうか。

ここでは、周囲にダブスタな印象を与える人にみられる特徴を紹介します。

人によって態度を変える

ダブルスタンダードな人は、相手によって態度を変える人が多いようです。

特に、自分が苦手な人や立場の弱い人にだけ厳しい発言をすることも。

相手によって態度を変える人は、周囲から見てもよい印象を抱きにくいですよね。

ただし、ビジネスの場では目上の人やお客様と良好な関係を築くために社交辞令が必要になるシーンもあります。

相手がどのような背景や意図をもって態度を変えているかに注目してもよいかもしれません。

感情に左右されやすい

そのときによって意見がコロコロ変わる人は、感情をコントロールできていない可能性があります。

職場では、機嫌がよいときと悪いときで意見が異なる上司や同僚に困っている人もいるのではないでしょうか。

周囲からも「気分屋な人だな」「コミュニケーションを取りづらいな」と思われているかもしれません。

話に一貫性がない

ダブルスタンダードと言われる人は、発言に一貫性がありません。

聞き手が話の矛盾に気づくと、「おかしくない?」「信用できない」と違和感をもつことも。

相手の不信感が募ると、業務や人間関係にマイナスの影響を及ぼすでしょう。

周囲を振り回す

言っていることがコロコロ変わる人は、職場やコミュニティで周囲を振り回しがちです。

職場では上司の指示が朝言っていたことと違ったり、先輩に以前教えてもらった内容が違うと感じたりすると不信感が生まれるもの。

特にビジネスの場では、「立場上指摘しづらい」「確認してもよいのかな」と違和感を言い出せずに従ってしまうこともあるでしょう。

ダブルスタンダードな人の心理【本人は無意識なことも】

身近でダブスタな人に遭遇すると、「相手はなにを考えているのだろう?」と疑問に思うことも。

続いて、ダブルスタンダードな行動に出てしまうときの心理を紹介します。

自分に自信がない

シチュエーションによって発言や態度にブレが生じる人は、自分自身に確固たる軸をもっていないことが考えられます。

自分の信念や目標が揺らいでいると、相手に合わせて都合のよい発言をしてしまうことも。

自分自身に自信をもてるようになれば、筋の通った態度に変わるかもしれません。

【関連記事】自分に自信がない人の原因と特徴|恋愛や仕事で一歩踏み出すには?【100人に調査】

自分を守ろうとしている

相手や状況によって言動を変える人は、自分が傷つかないように防御しているかもしれません。

「相手に嫌われたくない」「孤独になりたくない」などの恐怖から、相手にとって都合のよい対応をしていることも。

本人には悪気がなくても、周囲は「自分の利益しか考えていない」「責任から逃げようとしている」と不信感を抱くこともあるでしょう。

【関連記事】自己肯定感が低い人の特徴8つ|高める方法や仕事で自信のない人と接する方法も紹介

立場や慣習にこだわる

ダブルスタンダードな言動が見られる人は、組織での自分の立場や伝統的な慣習を重んじるタイプである可能性もあります。

例えば「目上の相手には逆らえない」と考える人は、上司の前ではつい調子のよいことを言ってしまうこともあるでしょう。

一方で、部下の前では見栄を張りたい気持ちから、大言壮語を口にしているかもしれません。

場面ごとに都合のよい発言をしていると、いずれ矛盾が発覚し、自分自身を苦しめてしまうでしょう。

相手に甘えている

家族や友人などのプライベートな間柄でだけダブスタな言動が目立つ人は、相手に甘えている場合もあります。

「家族ならなにをしても許される」「絶対に嫌いにならないから大丈夫」とわがままな態度に出ることも。

いくら親しい仲でも、相手への礼儀や思いやりの気持ちを忘れると離れてしまうかもしれませんね。

無意識に相手を下に見ている

人によって態度を変える人は、知らず知らずのうちに相手を見下していることもあるようです。

例えば「この人は反論してこないから大丈夫」「部下は上司の指示に従うもの」と考えていれば、相手に対して思いやりのない行動に出ることも。

価値観は人それぞれ異なりますが、さまざまな人が集まる職場やコミュニティでは軋轢が生まれる場面もあるでしょう。

ダブルスタンダードな人の対処法7つ【職場や日常生活に】

身近にダブルスタンダードな人がいると、仕事や日常生活に混乱を招いてしまうこともあるでしょう。

ここでは、職場やプライベートで出会うダブルスタンダードな人との付き合い方を紹介します。

1.時間を置いて同じ質問をする

そのときによって異なる指示を出す相手には、時間を置いて再度質問してみましょう。

また、相手の機嫌がよいときに声をかけるとポジティブな反応が返ってくるかもしれません。

職場の仲間や目上の人など、関わらなくてはならない相手に対しては有効な方法です。

【関連記事】コミュニケーション能力が高い人の特徴8つ!ストレスのない関係を築くコツを紹介

2.ハッキリ伝える

相手の矛盾に気づいた場合は、本人にハッキリ伝える方法もあります。

相手が堂々と主張してきたからといって、あなたが相手に合わせる必要はありません。

気心の知れた相手であれば、「それってダブスタじゃない?」「言ったことに責任を持ってよ~」と明るいノリで伝えてもよいですね。

3.相手を肯定する

ダブスタな相手と良好な関係を築きたいと思っているなら、あえてポジティブな態度を見せるのも効果的です。

笑顔であいづちを打ったり誉め言葉や肯定の言葉を伝えたりすると、相手はあなたに対して好印象を抱くはず。

相手が「自分を受け入れてくれる」と感じれば、少しずつ本音を話してくれるでしょう。

ただし、自分自身がストレスを感じる場合はほかの対処法も検討してみてくださいね。

【関連記事】褒め言葉100選!女性・男性・子ども・ビジネスシーンに使える褒める言葉を一覧で紹介

4.共通の友人や関係者に確認する

発言がコロコロ変わる人のせいで正しい情報がわからずに困っているときは、第三者に事実確認をとりましょう。

業務では、正確な情報を共有できていないと重大なミスや事故につながる恐れがあります。

一人で抱え込まず周囲に協力を仰ぐことで、確実に業務を進めていきましょう。

5.複数人と連絡を共有する

あとから「言った、言わない」で揉めるのを防ぐためにも、複数の人を巻き込んで情報を共有する方法もおすすめです。

職場であればメールのCCに複数の関係者を入れたり、プライベートであればLINEグループを活用したりする方法もあります。

万が一あとから相手の主張が変わっても、周囲に証人がいれば堂々と対応できるはずです。

6.深く関わらない

ダブルスタンダードな人にストレスを感じるときは、できるだけ深入りしないのも一つの対策です。

同じ職場やコミュニティの相手であれば、あいさつや仕事上必要なコミュニケーションさえとれば、あとは距離を置いてもよいですね。

ストレスの根源から離れることで、あなた自身もスッキリした気持ちで過ごせるでしょう。

7.反面教師にする

ダブルスタンダードな人にイライラが募るときは、いっそ相手を反面教師にしてしまいましょう。

他人へのモヤモヤも「私なら他人にあのような態度はとらない」「私は誰にでも平等に接することができる」と考えると、少しポジティブになれるのではないでしょうか。

相手の態度に悩まされるのではなく、自分の長所に気づくきっかけに変えてみましょう。

【関連記事】嫌なことを忘れる方法35個|仕事や人間関係の悩みをすぐ忘れたいときの対処法

ダブルスタンダードな人への接し方【NG行為】

ダブルスタンダードな人には、つい物申したくなる気持ちもわかります。

しかし、方法を間違えると職場やコミュニティの人間関係が悪化してしまうことも。

最後に、ダブスタな人と接するときに気をつけたいポイントを解説します。

ストレートに否定する

相手によっては、矛盾をストレートに指摘すると「私の状況も考えてよ」「拒絶された」とネガティブな感情を抱くことも。

また、指摘が正論でも相手の状況によっては矛盾を正すのが難しいケースもあるでしょう。

相手に話を聞いてもらいたいときは、相手の言葉を受け止めたうえで自分の意見を伝えると聞き入れてもらいやすくなります。

【関連記事】人の話を聞かない人の対処法13個|特徴・心理とストレスなく話すコツを解説

大勢の人の前で指摘する

人前で矛盾を指摘すると、相手は「プライドが傷つけられた」「恥をかいた」と落ち込んでしまうことも。

特に同じチームのメンバーの場合は、人間関係や仕事のモチベーションにマイナスの影響を与える場合があります。

相手に言いにくいことを伝えるときは、できるだけ2人きりの場で話すようにしましょう。

その場合はあとから内容をメールにして送信するなど、証拠となるものを残すと安心です。

相手に合わせすぎる

言動に一貫性のない人に振り回されると、疲れやイライラを感じる人も多いはず。

しかし、相手に合わせすぎてあなたの心が消耗するのはもったいないことです。

相手に意識を向けすぎず「そういうタイプの人もいるんだな」「周囲を巻き込みながら慎重に進めよう」と考えると、円滑に業務を進められるでしょう。

ダブスタとは相手や状況によって判断基準に違いが生まれること

ダブルスタンダードとは、一つの物事に対し2つの判断基準を使い分けることです。

ダブスタな状況には、人間関係の好き嫌いを持ち込む意図的なものから価値観の違いなどの無意識なものまでさまざまなケースがあります。

身近にいるダブスタな人に困っているなら、周囲の協力を得ながら慎重に業務を進めていきましょう。

次の記事では、職場で慕われる上司になる方法を紹介しているので、あわせてご覧くださいね!

【関連記事】理想の上司の特徴を100人に調査!頼れない人の特徴やいい上司になるための方法も解説

記事内の情報は掲載当時のものです。記事の公開後に予告なく変更されることがあります。

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この記事を書いた人

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