出不精の意味や原因とは?あるある10選や直し方も解説!
昨今ではリモートワークの普及やネットショッピングの利便性が高くなったこともあり、出不精になる人が増えています。「外に出たくない」「家にいたい」などの理由で1日中家にいることが多い人は、出不精かもしれません。
この記事では出不精の意味や原因に加えて、出不精あるある10選や直し方を紹介しています。
後半では出不精な彼氏(彼女)との付き合い方も紹介しているので、パートナーが出不精で困っている人もぜひ参考にしてみてください!
「出不精」の意味とは?
出不精とは、外出を嫌がるまたは面倒だと感じることや、そういう性質の人を示す言葉です。「出不精」は「出無精」と書き、どちらも読み方は「でぶしょう」で同じ意味を持ちます。
「不精」「無精」には、「面倒を感じて怠ける」という意味があり、これに外出を意味する「出」が組み合わされています。
「出不精」と「引きこもり」の違い
「出不精」と「引きこもり」は似ているように見えますが、実際は大きな違いがあります。
出不精者は外出を避けがちですが、社会との接触を完全に拒否しているわけではありません。外出を面倒に感じることは性格の一部で、必要があれば外に出ることも可能です。
一方引きこもりは、社会や学校から自発的に距離を置き、6カ月以上家にこもることを選ぶ状態のことです。これは単なる性格の問題ではなく、精神的な問題や社会的な問題が背景にあることが多いです。
出不精になる原因
出不精になる原因には健康問題や移動手段の不便さなどの物理的なものと、外出に対する意欲の低下などの精神的なものがあります。
実際の原因は個人によって異なり、複数が組み合わさっていることもあります。考えられる原因を見てみましょう。
外出しにくい場所に住んでいるため
住んでいる場所は出不精に大きく影響します。たとえば駅やスーパーが遠い場所に住んでいると、日常の買い物や用事でさえも面倒に感じてしまうかもしれません。
また便利な立地でも高層階に住んでいる場合、エレベーターを使う手間などから外に出ることを億劫に感じる人が多いようです。
デリバリーやネットショップが充実したため
デリバリーサービスやネットショッピングが充実したことで、外出する必要性が少なくなっていることも出不精の原因のひとつです。
食料品から日用品、衣服に至るまで、あらゆるものがオンラインで簡単に手に入る今、わざわざ外に出て買い物をする動機が薄れていると考えられます。
買い物の利便性が高くなったことは大きなメリットでもありますが、同時に出不精を促進する一因ともなっているのでしょう。
リモートワークが普及したため
リモートワークが普及し職場への通勤が不要になったことで外に出る機会が減り、その結果出不精になっている人もいるでしょう。在宅で働いていると仕事とプライベートの境界が曖昧になるため、あえて外出する理由が少なくなります。
特に、自宅が快適なオフィス兼リビングスペースになっている場合は「少しでも家にいたい」という気持ちが強くなると考えられます。
疲れがたまっているため
疲れがたまっているため外出できなくなる人もいるでしょう。たとえば平日は仕事で朝から晩まで働いて疲れがたまると、週末に体力を回復させるために家でのんびりと過ごす選択をすることが多くなります。
休息を優先することは大切ですが、過度なまでに家にこもってしまうと出不精の一因となるかもしれません。
刺激に敏感なため
刺激に敏感な人は、安心して過ごすためにあえて外出しない選択をしがちです。
外出時の刺激は音や光、においだけではありません。人によっては、他人の視線や顔色にも過度に反応するため、無理に外出したり人付き合いをしたりすることがストレスになります。
このように外部からの刺激を避けたいという理由から、出不精になってしまうことが考えられます。
出不精な人の心理
出不精の人はなぜ外に出たくないと考えるのでしょうか。出不精の人が「外に出たくない」「家にいたい」と考える心理を探ってみましょう。
安心して過ごしたい
刺激に弱い人や人付き合いが苦手な人は、自宅で安心して過ごしたいと考えて外出を控えている可能性があります。具体的には「コミュニケーションで気を使いたくない」「混んでいたらきっと疲れてしまう」などと考えます。
自分のペースでゆっくり安心して過ごしたいからこそ、自宅で過ごす時間が長くなるのでしょう。
お金を使いたくない
出不精な人のなかには、お金を使うことを避けるために家にいることを選ぶ人もいます。外出すると買い物や飲食代、交通費、交際費などのさまざまなお金がかかります。これらを節約したいと考えるために家にいることを選ぶのです。
「お金を使いたくない」という気持ちが強くなりすぎると、明確な目的がなく外出することに抵抗を感じて出不精になってしまうでしょう。
外出する理由や目的がない
「外に出る理由もないし、家にいたほうがラク」というのも、出不精な人のよくある考え方です。家でのんびりするのが好きだったり家のなかで完結する趣味があったりすると、わざわざ外に出る理由を見つけるのが難しいのでしょう。
このような場合、外出する理由や目的が見つかるまでは外に出る気になれないかもしれません。
出不精な人の特徴・あるある10選
出不精な人の趣味や行動パターンには共通する特徴が多くあります。ここでは、出不精な人が共感する「あるある10選」を紹介します。
1. 家でできる趣味がある
出不精な人は漫画や映画、ゲームなどの家でできる趣味があることが多いです。見たい漫画や映画、やりたいゲームがあると、いくら時間があっても足りません。休日はこれらの趣味に時間を使いたいため、出不精が加速してしまうのです。
また、寝ること自体が大好きで、一日中布団で過ごしていても苦にならない人もいるでしょう。
2. 食材が足りないまま数日過ごす
出不精な人は、お腹が空いていても外に食べに行ったり食材を買いに行ったりするのが面倒で、家にあるもので何とか済ませることが多くなります。
料理が得意であれば残り物でおいしいご飯を作れますが、そうでない場合は買いだめをしているカップラーメンなどで数日やり過ごしているかもしれません。
3. 飲食店に一人で入ることに抵抗がある
出不精な人は一人で過ごすことには慣れていますが、一人でカフェなどの飲食店に入ることには慣れていないケースが多いです。
たとえば気になるカフェを見つけても「一人で入るのは抵抗がある」「一人で行くほどではないかな」と考えます。しかし、友人や知人を誘うのも気が引けるため行くこと自体を諦めてしまうのです。
4. 買い物はネットショッピングが基本
出不精な人の買い物は実店舗ではなくネットショッピングを使うことが多いです。たとえば日用品はネットショップで買い、食品はネットスーパーやデリバリーを活用します。
できるだけ外出を控えたい出不精の人にとって、自宅で購入・注文して自宅で商品を受け取れるネットショッピングは欠かせない存在です。
5. 手の届く範囲に必需品を揃えがち
自宅が大好きな人やできるだけ動きたくないと考える出不精の人は、手の届く範囲に必需品を揃えがちです。これは特に一人暮らしの人や、自分の部屋にこもりがちな人に多い傾向です。
たとえばベッドの近くにテーブルを置いて、飲み物やお菓子、化粧品、漫画やゲームなどがあれば、家の中でも最低限の移動で済みますね。
6. 1日中パジャマで過ごす
休日やリモートワークで外出する予定がないときは、1日中パジャマで過ごすこともよくあります。外出の予定がないときは、着替えたり髪をセットしたりすることが面倒に感じるのです。
パジャマで過ごすとリラックスして過ごせますが、これが習慣になることでどんどん外出が億劫になっていきます。
7. 急な誘いに戸惑いがち
出不精な人は「明日空いてる?」や「今から会える?」といった急な誘いに戸惑うことが多いです。会いたいと思う相手であっても、その誘いが外出を伴うものだと即答できなくなります。
特に苦手な人からの誘いの場合は何かしらの理由をつけて断り、結果的に距離を置くことになるかもしれません。
8. 当日になると面倒になる
外出の予定を立てていざその日が来ると「やっぱり明日にしよう」「行かなくてもいいかな」など、なんだかんだで家にいることを選んでしまいます。準備をするのも億劫になり、結局のところ「家にいるのがいい」という結論に至るのです。
どうしても外出しなければならない場合でなければ、当日になって「行かない選択」をする可能性は高いでしょう。
9. ドタキャンはあまり気にしない
出不精の人は、相手の都合で当日に予定がキャンセルされたとしてもあまり気にしません。むしろ家で過ごせる時間が増えて嬉しくなることもあるでしょう。
ドタキャンは人によっては許せないことでもあるので、快く承諾することで「優しい人」という印象を持たれやすくなります。
10. 外出した日に一気に用事を済ませる
出不精な人はできるだけ外出したくないからこそ、外出した日にまとめて用事を済ませることがあります。たとえば、しばらく買い物しなくていいように食料を買いだめしたり、役所や銀行などの用事があればまとめて済ませたりします。
一度の外出で予定を効率よく済ませられたら満足できる一方で、家に着いてから別の用事を思い出して、ショックを受けることもあるでしょう。
出不精のメリット
出不精はマイナスなイメージを持つ人が多いですがメリットもあります。どんなメリットがあるか見ていきましょう。
自然とお金が貯まる
出不精な人は、外出好きな人と比べて出費がかなり抑えられます。特に、交通費や飲食、交際費などが節約できるため、自然と貯金が増えていく人もいるでしょう。
ただし、ネットショッピングが習慣になると気づかないうちにお金を使いすぎる可能性があるので注意しましょう。
対人関係の悩みが減る
自宅にいる時間が長いと人との接触が少なくなるため、コミュニケーションのトラブルを避けることにもつながります。人との小さな誤解や衝突が減るため、悩んだり精神的なストレスを感じたりすることは少なくなります。
人付き合いが苦手な人にとっては、人に気を使わずにリラックスできることが大きなメリットになるでしょう。
家事が得意になる
出不精の人は家のなかで過ごす時間が多いため、炊事や掃除などの家事を行う機会が増えます。その結果、気がつけば家事が得意になっている可能性があります。
家事が得意だと一人暮らしに困らないだけでなく、将来的にパートナーができた際には相手に負担をかけることなく家庭を支えることができるでしょう。
出不精のデメリット
出不精になると運動不足になることが大きなデメリットです。見た目を気にしなくなったりあまり誘われなくなったりすることもあり、出不精を加速させてしまう可能性があります。
出不精の具体的なデメリットを見てみましょう。
運動不足になる
外に出るのが面倒で家にこもってしまうと、気づかないうちに運動不足になります。運動不足により体力が落ちて、体重が増えてしまうのも出不精のデメリットです。
定期的な運動は健康維持に必須なので、少しでも散歩してみることや、室内でできる軽いストレッチやトレーニングを取り入れることが大切です。
見た目を気にしなくなる
出不精になり外出の機会が減ると他人の目に触れることが少なくなるため、見た目を気にしなくなりがちです。リラックスして過ごせるメリットはありますが、急な来客があったときに慌てる原因になることも。
おしゃれをすることも少なくなるため、いざ外出するときに服装や髪型に悩みやすくなります。
あまり誘われなくなる
出不精な人は外出の誘いを断ることが多くなり、それが続くと友人や知人からの誘いが減ってしまうことがあります。
人とのつながりを大切に思うなら、ときには外出の誘いを受けてみることも大切です。そうすることで、寂しさを感じることなく人とのつながりを保つことができるでしょう。
出不精を改善する方法
出不精の人は家にいることを好みますが、心のどこかで「出不精を直したい」「本当は外出を楽しみたい」という気持ちがあるはずです。その場合は、ここで紹介する出不精の改善方法を試してみましょう。
買いだめやネットショッピングをやめる
出不精の人は買いだめやネットショッピングの活用で外出の機会を減らしがち。この習慣を思い切ってやめてみて、外に出ざるを得ない状況を作ってみましょう。
必要なときに必要なものだけを買いに行く習慣をつけることで、小まめに外出する習慣が身に付きます。
予定がなくても着替える
予定がない日でも部屋着から外出できる服に着替えることで、出かけるハードルがぐんと下がります。特に、天気のいい日にお気に入りの洋服を着てメイクをすれば、外に出たい気持ちになるでしょう。
外出できる状態にしておくと気分転換に短い散歩に出かけやすくなり、出不精の改善へとつながります。
定期的に外出する機会を作る
「美容院を毎月予約する」「スポーツジムを契約する」「美術館や映画の前売り券を購入する」など、外出するための予定をあらかじめ入れておくのもひとつの方法です。
定期的に外出する機会を作ることは、生活にリズムをつけることにもつながります。
玄関に外出セットを用意しておく
外出の準備を簡単にするため、お財布や鍵などの外出セットを玄関に用意しておくのもおすすめです。冬なら暖かい上着、刺激に敏感な人はサングラスや帽子など、外出に必要なものを用意しておくと出かけるハードルが下がります。
1日の歩数目標を決める
出不精の人は1日の歩数が1,000歩に満たないことも少なくありません。意識的に歩くためには、スマホやスマートウォッチを利用して1日の歩数目標を設定するのがおすすめです。
歩数目標を決めることで外に出る際のモチベーションが高まります。まずは3,000歩など無理のない目標を立てて達成を目指していきましょう。
音楽やラジオを聴きながら散歩する
散歩をすることに前向きになれない場合は、音楽やラジオを聴きながら歩くのもおすすめです。昨今では本の読み上げを聴けるアプリなどもあるので、活用してみるとよいでしょう。
イヤホンで何かを聴いていると散歩が楽しくなるだけでなく、あっという間に時間が過ぎて運動にもなります。
自転車やレンタルバイクを使う
駅やスーパーが遠い場所に住んでいる場合は、移動手段の選択肢を増やすことを検討してみましょう。たとえば自転車を購入したりレンタルバイクを利用したりすると、徒歩だけよりも行動範囲が広がります。
普段行かないカフェやスーパーにも気軽に行けるようになると、外出の楽しみが増えるでしょう。
出不精な彼氏(彼女)との付き合い方
自分自身は出不精ではなく、彼氏や彼女が出不精の場合「外に出たいのに出てくれない」「家ばかりでつまらない」といった不満を感じるかもしれません。
出不精な相手とうまく付き合っていくには、相手のことを理解してお互いが楽しめる方法を考えることが大切です。ここでは、出不精な人との付き合い方を紹介します。
基本はおうちデートを楽しむ
出不精な彼(彼女)と付き合うなら、基本的にはおうちデートを楽しみましょう。相手に外出を強いるのではなく、まずは家での時間をどう楽しむかを考えることが大切です。
たとえば二人でビデオゲームをしたり、お互いのお気に入りの映画を観たりすることで、家でも楽しい時間を過ごせるでしょう。
一緒に料理を楽しむ
おうちデートのひとつとして、近所のスーパーで食材を買って一緒に料理をするのもよいでしょう。食材の買い出しから一緒に行うのがポイントです。
たとえば買い物をする過程で少し遠回りを提案してみることで、さりげなく散歩の時間を作れます。このようにして、外出することへの抵抗感を少しずつ減らしていくことができます。
たまに外出の予定を立てる
基本はおうちデートを楽しんで、月に一度くらいは外出するデートプランを提案をしてみましょう。
デートプランを考えるときは、彼(彼女)がリラックスできるように人ごみを避けた静かな場所や、近場の心地よい場所を選ぶことが大切です。
好きな場所を一緒に見つけてリピートすることで、外出すること自体が楽しみに変わるかもしれません。
出不精は改善できる!外出の楽しみを見つけよう
出不精は必ずしも悪いことではありませんが、運動不足になりやすいことや、人との交流の機会を逃してしまうなどのデメリットがあります。
外出を面倒に感じる場合は、「予定がなくても着替える」「外出の準備をしておく」といった、外出のハードルを少しずつ下げる工夫が重要です。徐々に外出の機会を増やしていけば、家のなかでは得られない新しい楽しみを見つけられるはず。
彼氏や彼女などのパートナーが出不精の場合は、その気持ちを尊重しつつお互いが楽しめる方法を探っていきましょう。