熊本・週末だけ営業のする5つの店!週末に込める思いとは…
うどん店、本屋さん、キッチンカー、雑貨店…。
週末だけの営業だけど、つい行きたくなる、こだわりのお店たちを紹介します。
自分のペースで営業しています!
「週末だけの営業なのに、話題のお店」―こんな話をよく聞きませんか。そのようなお店には人を引き付ける魅力があるはず。商品やメニューだけでなく、週末限定の理由まで、人気の秘密を取材してきました。
※営業日、営業時間などは変更になる場合があります。来店の前にホームページやSNSなどでご確認ください
営業時間が短くても お店に込める思いは熱い!
時々目にしますよね、週末しかやっていないお店。これが何だかワケありな感じで、妙に気になりませんか。メニューや商品以外にも何やら人気の秘密がありそうです。
例えば、平日は別の仕事をしながら、自らのこだわりを徹底的に追求したお店。「無理をすると長続きしないから」と、マイペースで大切な味を守り続けているお店。地域の資源を活用しながら、地域の魅力を発信しようとしているお店など。どのお店にも共通していたのは、「伝えたい」「残したい」「盛り上げたい」という強い思いでした。週末だけの営業だけど、皆さんもそんなお店の思いに触れてみませんか。
ホットドッグ四ツ葉
「懐かしい」と多くの声 秘伝のホットドッグが人気
[WEEKEND ONLY]土日祝
第二空港線沿いにあった『四ツ葉』は、ホットドッグのキッチンカーとして熊本ではレジェンド的存在。初代の”おじちゃん”が引退すると聞いた村上舞さんはその味とスタイルを守りたいと、秘伝のレシピを継承。現在はキッチンカーを3台に増やして、週末に開催されるイベントなどに出店しています。もちろん、オリジナルのからしが効いたホットドッグの味はそのまま。パンをはじめ、ほとんどの具材の仕入れ先も初代から引き継いでいて、人気のミックスはハムやウインナー、卵などが入ってボリューム満点。「懐かしい」と声をかけられることも多いそうです。
ホットドッグ四ツ葉
営業時間 | 出店情報はInstagramで確認を |
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yotuba_hotdog |
驛カフェ 網田レトロ館
[WEEKEND ONLY]土日祝
JR三角線・網田駅の歴史ある木造駅舎を活用したカフェ。地元の旬野菜がたっぷり入った手作りのカレーや特産のネーブルを使ったピザが人気です。運営しているのは網田駅を核とした地域の街づくりを行ってきたNPO法人「網田倶楽部」。11年前、駅が無人になると知ったメンバーたちが地域の拠点を守るためコミュニティーカフェ開設を企画し、行政と交渉。現在は平日もメンバーが駅に常駐し登下校する子どもの見守り、切符販売などに携わっています。カフェはメンバーがそれぞれ仕事を持っているため、週末のみの営業なのです。
驛カフェ 網田レトロ館
住所 | 宇土市下網田町2097-2(網田駅) |
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TEL | 0964-27-0166 |
営業時間 | 土・日曜、祝日のみ 11時〜15時30分 |
竹屋うどん
父から娘へ極太うどんを継承 週3日の営業で店の味を守る
[WEEKEND ONLY]金土日
1980(昭和55)年、竹下純生さんが脱サラし、妻の純子さんと共に開いたうどん店。名物はオリジナルの超極太麺です。麺のゆで時間は約8分。昆布とカツオで取るだしは火加減にこだわり、しっかりとしたうま味を堪能できます。しかし、手打ち一筋で続けてきたものの、70歳を過ぎて体力の限界を感じた純生さんは引退を決意。一時は店を閉めることも考えましたが、多くのお客さんからの惜しむ声を受け、その技と味を引き継ごうと手を挙げたのが、当時看護師として働いていた娘の千馬三絵さんでした。手打ちの極意を父から学び、今では立派な二代目です。「でも手打ちは重労働。週3日の営業が限界なんです」と千馬さん。無理をしないことも、味を守る秘訣(ひけつ)のようです。
竹屋うどん
住所 | 熊本市中央区帯山9‐4‐54 |
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TEL | 096-382-1038 |
営業時間 | 金・土・日曜のみ 11時〜14時30分/17時30分〜21時 |
Octopusbooks ひなた文庫
“南鉄”の駅舎が書店に オーナーの夢を実現する場
[WEEKEND ONLY]金土
東京の出版社で勤務経験のある中尾恵美さんが、Uターンした夫の友治さんと始めた小さな本屋。たまたま訪れて一目ぼれした、南阿蘇鉄道「白水高原駅」の駅舎を村役場から借り受けて営業しています。平日は友治さんの実家の仕事に従事。生活の基盤が別にあるため、営利にとらわれない「好きな本だけ」の空間は居心地が良く、旅人や地元の常連さんに親しまれています。
Octopus Books ひなた文庫
住所 | 南阿蘇村中松1220-1 |
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営業時間 | 金・土曜のみ11時〜15時30分 |
hinatabunko |
あの国の、手の仕事 ヤマノオク雑貨店
山奥の店で出合える世界中の手仕事品
[WEEKEND ONLY]土日
岩崎美月さんは、地域おこし協力隊隊員として山鹿市に移住。山深い集落の中にある空き店舗を改装して雑貨店を開きました。店内には海外の生産者と直接やりとりをして仕入れた、タイ北部の先住民族カレン族が作るシルバーアクセサリーや、東インドに古くから伝わる刺し子の布・カンタキルトなどがズラリと並びます。子育てもしながら1日1組限定の宿「SUYASUYA」も営んでいるため、雑貨店の営業は週末のみ。「ここにしかない物をそろえることが”山奥”まで来る動機になり、それが田舎暮らしの良さに触れるきっかけになれば」と岩崎さんは話します。
あの国の、手の仕事 ヤマノオク雑貨店
住所 | 山鹿市鹿北町多久2068‐1 |
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営業時間 | 土・日曜のみ12時〜16時 |
yamanooku.zakka |