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熊本で恐竜を学ぶ 秋

熊本で恐竜を学ぶ 秋

恐竜が栄えた約1億年前の地層が残る熊本県では、貴重な恐竜化石が数多く発掘されています。九州最大規模の恐竜骨格展示数を誇る「御船町恐竜博物館」と、離島にある「天草市立御所浦恐竜の島博物館」は、恐竜のことを深く学べる県内屈指の博物館。大人も子どもも、驚きと発見がいっぱいですよ。

目次

太古のロマン リアルに体感

恐竜化石はどのような地層で発見され、化石からどんなことが分かるのかー。御船町恐竜博物館主任学芸員の池上直樹さんに、御船町と天草市御所浦町の地層や化石の発掘事情などを聞きました。御船町恐竜博物館と天草市立御所浦恐竜の島博物館の見どころを併せて紹介します。

「化石」は地球の歴史知る重要な手掛かり

恐竜が生息していたのは約2億3000万年~6600万年前、中生代(三畳紀、ジュラ紀、白亜紀)という時代です。御船町とその周辺には白亜紀の地層・御船層群(約9000万年前)が残っており、1979年にこの地層から国内初となる肉食恐竜の化石が発見されました。90年には天君(あまきみ)ダム(同町)付近でも恐竜の中足骨の化石が見つかり、発掘調査が本格化しました。

天草諸島にある御所浦層群、姫浦層群(天草市、上天草市、苓北町)も白亜紀の地層で、恐竜を含む多様な生物の化石が見つかっています。この時代の地層は世界的にも大変貴重です。恐竜以外にも、カメやワニなどさまざまな生き物の化石が県内で発掘されており、さらに詳しく研究すれば、地球の歴史や生命の進化を知る重要な手掛かりになります。

今はインターネットなどで手軽に情報を得られますが、恐竜博物館へ実際に足を運び、古代生物の化石や巨大な骨格標本を間近で見学してみませんか。太古のロマンをリアルに体感できますよ。

教えてくれたのは

御船町恐竜博物館主任学芸員 池上 直樹さん
御船町恐竜博物館主任学芸員 池上 直樹さん

御船町恐竜博物館

御船町恐竜博物館

今にも動き出しそう! 骨格標本は圧巻の迫力

御船町にある白亜紀の地層・御船層群で発掘された化石について学べます。国内で初めて発見された肉食恐竜“ミフネリュウ”の化石(レプリカ)や、天君ダム周辺で見つかった恐竜の化石を展示。また“恐竜進化大行進”と呼ばれる大小19体の骨格標本も圧巻です。中でも草食恐竜トリケラトプスは角の長さが1m15cmもあり、その迫力に圧倒されそう! 隣接する町観光交流センターでは化石発掘体験を実施しています。

オープンラボでは化石のクリーニング作業や研究室などを見学できます
オープンラボでは化石のクリーニング作業や研究室などを見学できます
間近で見ることができる骨格標本
間近で見ることができる骨格標本
ミフネリュウの歯の化石(レプリカ)。これにより、日本に肉食恐竜が生息していたことが証明されました。大きさ7.3cm
ミフネリュウの歯の化石(レプリカ)。これにより、日本に肉食恐竜が生息していたことが証明されました。大きさ7.3cm

常設展示

「太古の世界の探究」や「白亜紀の御船」など五つのゾーンがあり、御船町で発見された化石や、世界中から集められた骨格標本など約850点を展示。

恐竜をはじめとする“地球生命史”について学べます
恐竜をはじめとする“地球生命史”について学べます

御船町恐竜博物館

御船町恐竜博物館の周辺地図
住所上益城郡御船町御船995-6
TEL096-282-4051
営業時間9時~17時(最終入館16時30分)
休業日月曜(祝日の場合は翌日)
料金500円、高校・大学生300円、小・中学生200円
※化石発掘体験の詳細は町観光交流センター 096-282-4700へ問い合わせを

熊本で恐竜を学ぶ 秋

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この記事を書いた人

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