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熊本・魅惑のにごり湯5選!温泉紀行ライターが解説

体を芯から温める 魅惑のにごり湯

間もなく立春ですが、まだまだ寒い日が続きそうですね。ポカポカの温泉に漬かって温まりませんか。今回は県内に数ある温泉の中から、乳白色や青色など、色付きの「にごり湯」に注目。編集部が選んだおすすめの名湯を紹介します。

目次

[ホワイトブルー]わいた温泉郷 豊礼の湯

季節や気温によってお湯の色が変化

露天大浴場や家族風呂、宿泊施設を備える、わいた温泉郷の人気施設。湯船から涌蓋(わいた)山の絶景を一望できます。敷地内に約100度の源泉が自噴。お湯の色は気候などに影響されるため、ホワイトブルーや乳白色など、日によってさまざま。家族風呂は24時間営業で、入浴客ごとに湯を入れ替えるコインタイマー式なので、いつでも新鮮な温泉を楽しめます。

コインタイマー式の家族風呂
コインタイマー式の家族風呂
絶景が広がる露天大浴場は解放感抜群です
絶景が広がる露天大浴場は解放感抜群です

わいた温泉郷 豊礼の湯

住所阿蘇郡小国町西里2917
TEL0967-46-5525
営業時間大浴場8時~19時(家族風呂は24時間営業、ヒノキ風呂のみ8時~19時)
休業日なし
料金500円(家族風呂は1時間1000円~)

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[グレー]大洞窟の宿 湯楽亭

成分たっぷりの赤湯を大洞窟風呂で

「赤湯」「白湯」と名付けられた2種類の源泉を持つ湯宿です。中でも、熊本地震後に掘り直した赤湯は炭酸水素を豊富に含んだ、少しグレーがかったにごり湯。大洞窟風呂では源泉掛け流しの温泉をぜいたくに楽しめます。美肌の湯としても知られ、湯上がり後は肌がしっとり潤いますよ。

手掘りの大洞窟風呂は奥行き33m
手掘りの大洞窟風呂は奥行き33m
無色透明の「白湯」も楽しめます
無色透明の「白湯」も楽しめます

大洞窟の宿 湯楽亭

住所上天草市大矢野町上5190‐2
TEL0964-56-0536
営業時間10時~15時、18時30分~20時 最終受付
休業日木曜(不定あり)
料金中学生以上800円、小学生500円、2歳~小学生未満400円

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[琥珀]下大谷温泉 大谷の湯

九州でも珍しい琥珀(こはく)色のお湯を堪能

源泉掛け流しの大浴場。併設レストランの食事とセットになった入浴プランが好評
源泉掛け流しの大浴場。併設レストランの食事とセットになった入浴プランが好評

菊陽町の原水工業団地近くにある日帰り温泉施設です。地下1000mから湧き出す天然温泉のお湯は九州でも珍しい琥珀色。スッと肌になじみ、湯上がり後もポカポカが持続します。露天風呂付きの大浴場と3室の家族風呂を完備。

下大谷温泉 大谷の湯

住所菊池郡菊陽町原水下大谷3880-14
TEL096-233-9477
営業時間10時~24時(最終受付は大浴場~23時30分、家族湯~23時)
休業日第1水曜
料金中学生以上580円、小学生以下300円(家族湯は50分1800円~)

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[乳白]地獄温泉 青風荘.

全国のファンに愛される名湯

混浴のすずめの湯は着衣して入浴を。大人と学生は湯あみのレンタル付き
混浴のすずめの湯は着衣して入浴を。大人と学生は湯あみのレンタル付き

古くから湯治場として有名な南阿蘇・地獄温泉の老舗宿。露天風呂・すずめの湯は、全国にファンがいる足元湧出の極上湯です。敷地内にある男女別の大浴場「元の湯」「たまごの湯」にも入浴可能。

地獄温泉 青風荘.

住所阿蘇郡南阿蘇村河陽2327
TEL0967-67-0005
営業時間10時~17時(最終受付は~15時)
休業日火曜(祝日の場合は翌日)
料金大人2000円、学生(中学生~大学生・専門学校生)1800円、小学生800円

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[緑褐]南阿蘇温泉 癒しの里

緑褐色のお湯は保湿効果抜群

雄大な阿蘇の風景を望める大浴場。隠れ家的な温泉宿で非日常を味わえます
雄大な阿蘇の風景を望める大浴場。隠れ家的な温泉宿で非日常を味わえます

南阿蘇の山あいにたたずむ温泉旅館。メタケイ酸が豊富な緑褐色のお湯は保湿効果に優れ、湯上がり後は肌がしっとり。大浴場や、10室ある家族風呂のほか、温泉付き客室を日帰り利用することもできます。

南阿蘇温泉 癒しの里

住所阿蘇郡南阿蘇村立野461‐94
TEL0967-23-5335
営業時間12時~19時最終受付(土・日曜は~20時最終受付)
休業日不定
料金大人500円、小学生300円(家族風呂は1時間2000円)

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温泉の不思議が詰まった「にごり湯」

温泉紀行ライター 飯出敏夫さん

温泉は五感で楽しむものといわれますが、視覚の筆頭は温泉の色でしょう。一般に「にごり湯」と表現されますが、湯の色は濁っているわけではなく、温泉の成分が空気に触れることによって化学反応を起こし、微粒子(固体)が生成され、それが湯に浮遊してにごり湯に見えるのです。

湧出したての源泉は無色澄明ですが、時間の経過とともに湯の色が変色するわけで、言ってみれば「湯の老化」。ただし、循環ろ過された温泉には見られないもので、新鮮な源泉だからこその現象です。

硫化水素型の硫黄泉は白濁や乳白色、塩化物泉の一部は青白色、鉄分を含むと赤褐色を呈します。ウーロン茶色や鮮やかな緑色を呈したもの、最初から腐食植物を溶かして黒色のまま湧出するモール泉もあります。にごり湯には温泉の持つ不思議さが顕著で、魅力は尽きません。

いいで・としお

温泉取材歴約40年の温泉紀行ライター。昨年10月に『温泉百名山』(集英社インターナショナル)を出版した。イチ推し温泉を厳選した「温泉達人コレクション」(http://onsen-c.com/)を発信中。

記事内の情報は掲載当時のものです。記事の公開後に予告なく変更されることがあります。

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この記事を書いた人

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