“抜歯”と言われても検討を 歯を残す治療法の選択肢広がる【メディカル百科】
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歯科編
虫歯や外傷などで歯が欠けてしまい、抜くしかないと言われた人も多いはず。今は自分の歯を引き上げて残す治療法もあるそう。専門医に聞きました。
─歯が大きく欠けた場合、抜歯を勧められるケースが多いと聞きます。
確かに歯の欠け方や残った歯の長さ、周辺組織の状態によっては、抜歯してインプラントなどの人工歯を入れるしか治療の方法がない場合があります。しかし「エクストリュージョン(歯根挺出術)」(保険適用外)という、残った歯根を少しずつ引き上げてかぶせ物をする治療法があり、自分の歯を残すことができるケースもあります。
─自分の歯を残すことにメリットがあるということですね。
抜歯する基準は医院により異なると思いますが、当院では自分の歯を残すメリットを重視しています。特に自分の歯を残すことで歯根膜も残り、治療後のQOL(生活の質)が向上します。歯根膜は、触覚や痛覚をつかさどる受容体なので、人工歯とは異なり治療後も以前と同じように歯ざわりや歯応えを感じられます。
─「エクストリュージョン」について詳しく教えてください。
まず、欠けた歯の両側の歯にワイヤーを通します。そのワイヤーと歯根を特殊なゴムでつなぎ、1カ月~1カ月半かけて歯肉の中に隠れていた歯根をかぶせ物ができる位置までゆっくり引き上げていきます。その後、引き上げた歯が後戻りしないよう3カ月ほど保定期間を設けます。その間に、引き上げた歯根の下に骨が再生されてきます。保定期間が過ぎたら、引き上げられた歯根にかぶせ物などをして、自然歯に近い歯を形成します。「抜くしかない」と言われて悩んでいる人は、セカンドオピニオンを検討してみるのもいいかもしれません。
店舗情報
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TEL | 096-223-8241 |
店舗ホームページ | https://www.sunflower-dental.jp/ |
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