クライミングの技生かし宙づりで奮闘 文化財・通潤橋の雑草除去に貢献【すてきびと】
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県山岳・スポーツクライミング連盟 理事 通潤橋清掃ボランティア 松永 美穂さん
クライミングの技術を使い通潤橋壁面の石垣の間に生えた雑草を刈り取るボランティアを2008年から行っています。国指定重要文化財の通潤橋ではハーケン(金属製のくさび)などの登坂道具は使わず、橋の上からつるしたロープで体を固定し、指や足を石垣の隙間に掛けながら鎌やはさみを使って作業。「橋を傷付けないことが大事。文化財の保全に貢献できることがうれしい」
20代の頃、登山仲間らに誘われてクライミングを始めました。「県内外の岩場に出かけては大きな岩に挑戦していた」と言います。その後、当時所属していた山岳クラブから通潤橋の雑草除去を依頼されると、「誰にでもできることではないから」とすぐに参加を決めました。熊本地震で一時中止されていましたが、今年で9回目。「実は高いところが苦手。約20mの橋の上から命綱を頼りにフワリと降り始める瞬間はいつも緊張します」と言う一面も。
学生にクライミングの指導も行っています。共通するのは「自分の技術が役立つのであれば」との思い。「経験を生かし、人に喜んでもらえることがうれしいのでどちらも続けていきたい」
Time Schedule
- 5:00 起床
- 5:30 犬の散歩
- 7:00 出勤
- 8:30~18:00 勤務
- 18:30~21:00 国体出場選手の強化練習
- 22:00 帰宅後、犬の散歩
- 翌1:00 就寝
Information
小・中学生を対象にクライミング教室を開催。詳細は県山岳・スポーツクライミング連盟のHPでhttps://www.washigamine.com