子どもが学べる「大学」を来春開設 未来に夢を描き希望育むきっかけに【すてきびと】
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「子ども大学くまもと」理事長 宮津 航一さん
熊本の小学生を対象に、各界の専門家が学びを提供する「子ども大学くまもと」が、来年3月16日に開校します。理事長を務めるのは、3歳のときに慈恵病院(熊本市西区)の「こうのとりのゆりかご」に預けられた県立大2年の宮津さん。学長は元同病院看護部長の田尻由貴子さんです。
子ども大学はドイツで始まり、日本では埼玉や東京、福岡などで開校されています。授業は春・夏休みの年2回行う計画で、子どもたちの知的好奇心を刺激する講義や体験活動が中心。「熊本独自のカリキュラムとして『いのち学』と題した授業も予定しています」
宮津さんは高校3年のときに「ふるさと元気子ども食堂」を開設し、月2回、地域の子どもたちと触れ合い、おなかだけでなく心も満たす場所になるよう心掛けてきました。子ども大学では家庭環境によらず学ぶ機会を平等に与え、「未来に夢を描いて、希望を育むきっかけになればうれしい」と話します。
土・日曜を中心に年間30回もの講演を行う宮津さん。「車の免許を取ったので、休みが取れたらドライブをしたい」と大学生らしい一面ものぞかせました。
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https://www.kodomodaigaku-kumamoto.com/