大切なのはみんなが楽しむこと “新陳代謝型”の街並みづくり目指す【すてきびと】
目次
建築デザイナー 和泉 秀さん
昔ながらの店が立ち並ぶ子飼商店街に、青果店をリノベーションしたカフェバー「陽月(ひづき)堂」があります。オーナーの和泉さんは青果店の看板をそのまま残し、自然と街並みに溶け込む意匠に仕立てました。「野菜の箱なども内装デザインに盛り込み、店内から商店街につながる一体感のある空間づくりを意識しました」。17時になると静かな商店街に明かりが灯り、若い世代が行き来する、新たなにぎわいづくりの拠点となっています。
学生時代から、いつか熊本で起業したいと思っていたという和泉さん。「外野ではなく、腰を据えて街づくりに取り組むため、熊本をホームとして活動しています」
街並みづくりで大切なのは、みんなが楽しむこと。「山や川、歴史的建造物など、その土地で動かせない物に目を向けると、余白に何を取り込んでいけばよいのかが見えてくる」とも。現在、河原町などの街づくりにも携わっています。「開発型ではなく、そこに住む人や建物が時代のニーズに合わせて少しずつ変化していけるような、“新陳代謝型”の街づくりを目指していきたい」
Information
街づくりなどの活動について詳しくは「Urban direction」で検索。「陽月堂」はInstagram/@hidukidoで。