姉妹でベビーリーフ生産・販売 働く人が力を発揮できる組織に【すてきびと】

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みっちゃん工房代表 光永 カオリさん


1973年、益城町生まれ。短大卒業後、食品販売や旅行業などを経て2004年、親元で就農。06年、父親から経営を引き継ぎ15年、ベビーリーフを生産・販売する法人「みっちゃん工房」を設立。昨年までに生産面積3倍、売上高8倍に成長。23年度全国優良経営体表彰の「働き方改革部門」で最高賞の農林水産大臣賞を受賞。
ベビーリーフを生産・販売する会社の代表として、従業員が性別や年齢、国籍などに関係なく、力を発揮できる組織づくりに取り組んでいます。
「両親はスイカを中心に農業を営んでいましたが母親が死去。父親1人では継続が難しくなり、女性でも栽培しやすいベビーリーフに切り替え、私が農業に挑むことになりました」
当時、派遣社員で先の見えない会社勤めに不安を募らせていたこともあり、「女性が安心して、やりがいを持って働ける職場にしていく」と決意。管理栄養士の姉と看護師の妹も仕事を辞め経営に加わりました。「販路拡大のため、サンプル片手に姉と飛び込み営業をしたこともあります」と振り返ります。
完全週休二日制や育児・介護休業を外国の技能実習生にも適用。「女性のキャリアが途絶えることのないよう、働き方を従業員と一緒に考えてきた」と言います。その結果、母国に帰った実習生から、出産後にまた働きたいと言われたことも。「今後は加工品製造など、6次産業も視野に入れ、さらに事業を拡大していきたい」と先を見据えます。


Information
「みっちゃん工房」について詳しくはHPで。
http://mitchan-kobo.com/