SNSを使いカスミソウの花束を販売消費者と直接つながりやりがい感じる【すてきびと】
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「オザキノウエン」(カスミソウ農家) 尾崎 佳子美さん
2016年に、偶然にも自身の名前と同じ、カスミソウ農家に嫁いだ尾崎さん。前職のウエディングプランナーとは180度異なる仕事に戸惑いもありましたが、「自然の中での仕事は自分に合っていたし、夫やその両親、農園のある戸馳島(宇城市)の人たちの温かさが支えになった」と振り返ります。
しかし、コロナ禍で、花の売り上げは激減。「花屋に出かけなくても買ってもらえる方法はないか」と考え、SNSを活用しカスミソウの花束販売を始めました。白色のイメージが強いカスミソウを染める技術を義父が考案。夫・弘敏さんが調合した50種類以上の染料でお客さんの希望の色に染めるなど、独自色を打ち出したのが功を奏し、多い時には月に200件ほどの注文が入ります。
「お客さんと直接つながり、『(花束のおかげで)プロポーズに成功しました!』などの声を聞けました。人生の節目に私たちの花が役立っているんだと喜びや、やりがいを感じます」と尾崎さん。昼は農作業、夜は花束作りと忙しい日々ですが、「脇役になりがちなカスミソウが主役の花束を、もっと多くの人に知ってほしい」と、心を込めます。
Information
「オザキノウエン」の詳細はInstagram(@k_a_s_u_m_i)で。