保管と配送も担うフードバンク 子どもが食に困らない世界めざす【すてきびと】

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(一社)フードバンクママトコ代表理事 山下 海南子さん


1981年、熊本市生まれ。大学卒業後、「共同」の代表取締役(現・会長)だった父・敏文さんの物流業界改革への思いを聞き、感銘を受け入社を決意。2015年、「お母さんが子どもに安心して食べさせられる食事」をテーマとしたレストラン&直売所「ママトコキッチン」をオープン。食育活動にも力を注ぐ。合志市で子ども3人と暮らす。
物流・食肉加工「共同」の代表取締役・山下海南子さんは、2021年に「フードバンクママトコ」を設立しました。
フードバンクとは、まだ食べられるのにさまざまな理由で廃棄されてしまう食品を引き取って管理し、食べることに困っている人や支援団体などに無償配布する活動です。山下さんは県内の子どもたちの貧困の現状を知る中で、全国的に小規模なフードバンクでは食材の保管場所や配送に課題があると聞き、「物流のプロの私たちなら課題を解決できる」と考えました。
企業や自治体から提供された食品は合志市にある同社の物流センターで保管。要望に応じて、菊池市と宇城市にある物流センターも含めた3拠点でひとり親や生活困窮者の支援団体、子ども食堂支援団体へ配布しています。
「目指すは子どもが食べることに困らない世界。今後はシングルマザーへの支援や、災害備蓄とフードバンク両方の機能を持った拠点づくりも考えていきたい」と先を見据える山下さん。他団体とも協力して、食に困っている人たちへさらに広く食べ物が行き渡る仕組みの構想も練っているそうです。
Time Schedule
- 6:30 起床。朝食
- 7:45 子どもを学校に送る
- 8:30 出勤
- 13:00 フードバンク協力企業と打ち合わせ
- 17:30 帰宅、家事、夕食
- 22:00 就寝
Information
フードバンクママトコの詳細・活動はホームページ参照。問い合わせはメールで

