四季折々の行事を取り入れた一年に【つんどくよんどく】
行事のおはなし 12か月
作:左近蘭子 絵:くすはら順子
「なぜおせちを食べるの?」「節分に豆をまくのはどうして?」。子どもたちが季節の行事に「なんでかな?」と思った時にナンデ・カンナさんは現れます。そんなナンデ・カンナさんと一緒に日本の行事の由来を探る17のお話が詰まった絵本です。
この時季の行事といえば「お正月」。お正月には、一年の幸せや健康を願って「おせち料理」をいただきます。黒豆は「まめに働いて健康に暮らせますように」、エビは「腰が曲がるまで長生きしますように」。この本を読んで、そんな一品一品に込められた意味を知れば、おせちがいっそう味わい深くなることでしょう。
「子どもがすくすくと育ちますように」「食べ物が無事に収穫できますように」。行事の由来を通して伝わってくるのは、今も昔も変わらない人々の願いです。七夕には短冊に願い事を書いたり、十五夜に月を眺めたり…、それだけでも十分、子どもと楽しめますよね。来年は、暮らしの中に四季折々の行事を取り入れた一年にしてみませんか。
紹介するのは
長崎次郎書店
佐藤 美和さん
コミック・児童書・学習参考書・雑貨担当。好きな動物はアザラシです