盛り付け後の余白も楽しみ 完成度高い器で食卓をより豊かに【くまもと手づくりCollection】
ライター直が見つけた、風土や歴史の中で生まれ、伝統を守り続けている工芸品や、”今”を感じさせる手づくり品などを紹介していきます。 (随時掲載)
目次
#082 三島の皿と南蛮象嵌(ぞうがん)鉢/宇城市
整然と刻まれた小花や波の文様がとても繊細できれい。どんな料理を盛り付けようかとイメージするだけでワクワクしてきます。
萩見窯の井銅心平さんが手掛ける器です。グレーの浅めの皿は、素地を白い土で化粧掛けする「三島」と呼ばれるもので、工房をつくった当初から取り組んでいます。宇城市三角町の土を愛用。鉄分を多く含むため黒っぽくなる素地と、白い土とのコントラストが上品な色合いに仕上がっています。一方、独特の風合いの茶色の鉢は同じ技法ながら釉(ゆう)薬を使わず、さらに焼き方を変えることで全く違った表情です。
妥協しない丁寧な手仕事を感じる器。近年は、宇土で採れる貴重な馬門(まかど)石を使ってオリジナルの青磁釉にも挑戦。透明感のある優しい水色が特徴です。
取材先
萩見窯(宇城市松橋町萩尾146‐3)
問い合わせ
萩見窯
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