マスクギャップをなくす口元メイクとマッサージ。マスクを外したくないあなたへ
脱マスクの人も増える中、コロナや他のウイルス感染の対策以外の理由でマスクを外さない人もいるといいます。「マスクを外した顔を見られたくない」「口元のしわ、たるみ、ほうれい線が気になる」など。昨年、マスクが当たり前だったタイミングで「すぱいす」が実施した「マスク顔」に関するアンケートの結果も振り返りながら、今できるメイク法やマッサージなどをご紹介します。
アンケートは、すぱいす紙面、ウェブで2023年1/7~20実施。57人回答
※記事は2023年7月に一部更新
マスク顔アンケート
Q1.マスク顔しか知らない人がいる
Q2.マスクを外した人の顔を見て、「想像と違う」と感じたことがある
Q3.マスクを外した相手の顔を見て、どんなところにギャップを感じましたか?
- 思ったよりしわがあり老けて見えた。(40代・女性)
- 20代の女性だと思っていたら同年代だった!(40代・女性)
- 美人! イケメン!と思っていたらそうでもなかった。(30代・女性)
- 思っていたより顔が長かった。(50代・女性)
- 口周りの印象が違った。(30代・女性)
Q4.マスク着用による悩みはありますか?
- ほうれい線が深くなり老け顔になった。(30代・女性)
- 二重顎やほうれい線が加速している。(40代・女性)
- 唇の荒れがひどくなった。(40代・男性)
- 気付かないうちに、しわやたるみが増えていた。(40代・女性)
- 口周りに吹き出物が増え、肌が荒れてきた。(20代・女性)
- マスクの下の肌が乾燥気味になった。マスクなので適当な化粧になり保湿できていないのだろうと思う。(20代・女性)
- マスクを外した時の顔を見られるのが恥ずかしい、がっかりさせてしまいそうだから。(10代・女性)
ケアして”マスクギャップ”を埋めよう!
アンケートによると、マスクのある、なしで相手の顔の印象が違うと感じた人が多く、逆に自分もそう見られているのではと心配していた人もいるようです。
なぜ印象が違って見えるのか、また、自分がマスクを外したときに少しでもギャップを感じさせないためにできることを資生堂ジャパン株式会社プレミアムブランド事業本部九州・沖縄営業本部 熊本支店美容リーダー飯田りかさんに聞きました。
見えている部分から、脳が最適なバランスを推測
顔の印象は上半分(目元)と下半分(口元)のバランスで成り立っており、下半分がマスクで隠れていると、脳は上半分の要素から推測して最適なバランスを当てはめて評価するため、想像していた顔と実際とでは違った印象を受ける場合があるといわれています。
そのため、アイメークには力を入れていても、マスクで隠れた部分の肌のお手入れやメークに気を抜いていると、マスクを外したときにますます上下の差を生むことに。
特に、頬や口元のしわやたるみは大きなマイナスギャップの要因になり、他者から見たときだけでなく、長いマスク生活で自身の顔を見る機会も減ったことから、自分の顔に対してもギャップを感じている人が少なくないようです。
男女問わず、マスクによる顔の下半分への弊害は避けられません!いざマスクを外したときに残念な印象にならないよう日頃からしっかりケアしておくことをおすすめします
マスクギャップを感じさせないテクニック3選。メイクやマッサージ
①ニキビや吹き出物対策 マスクの雑菌から肌をバリア
呼気が充満するマスク内は、温度、湿度が高く、雑菌が繁殖しやすい状態です。
マスク乾燥で肌のバリア機能が低下しているところに、これらの雑菌が付着すると、吹き出物や肌荒れが生じやすくなってしまいます。乾燥はしわの元にもなります。
対策にはやはり十分な保湿とともに、美容液やクリームなどを使用して肌表面に潤いバリアの膜を作るのがポイントです。
また、お肌の状態に応じて、敏感肌用やニキビ肌用などの美容アイテムに切り替えてみるのもおすすめです。男性は女性よりも脂質が多いので、男性専用のアイテムを使うといいでしょう。
②乾燥・肌荒れ対策 昼も保湿ケアを忘れずに
マスクでお肌が潤っているように感じられても、実はマスク内の湿度が上がり過ぎると天然の保湿クリームの役割をする皮脂膜が形成されにくくなります。
マスクを外した時に一気に細胞内の水分が奪われて乾燥や肌荒れを招くことになります。また、マスクの着脱による寒暖差にも注意が必要です。
潤いのある健やかな肌をキープするためにはやはり毎日の保湿ケアが大事。夜はもちろんのこと、マスクによる日中の乾きにこそ十分な保湿が必要です。
メークの上からでも使えるクリームなどの潤いアイテムを活用し、肌表面に潤いバリアの膜をしっかり作りましょう。
③しわ・ほうれい線対策 毎日マッサージ
口元のお悩みが増えている原因は、新しい生活様式でコミュニケーション自体が少なくなり、表情筋を動かす頻度や発話の機会が減ったためと考えられます。
男性も「気付かないうちに、しわ、たるみができていた」という人も。たるみやほうれい線のケアにはマッサージがおすすめ。専用のマッサージクリームを持っていない人は普段使っている顔用美容クリームや美容液を通常の倍(指が滑りにくくなったら足しながら)使って。
どれも、心地よく、“痛気持ちいい”強さで行うのがポイントです。力が入りにくいときは、肘をついた状態で行いましょう。
ほうれい線のマッサージ(リズムテンポマッサージ)
頰・顎のたるみやむくみのマッサージ
1 顎の下をすり上げる
親指の水かき部分を顎先に合わせ、親指で顎先から耳の下に向かって顎の下をすり上げる。(6回繰り返す)
2 フェースラインの上をすり上げる
3本指と親指でフェースライン(顎の骨)を挟み、顎先から耳の前まですり上げる。(6回繰り返す)
3 頬を持ち上げる
頬を(A)(B)(C)3つのエリアに分け、
(A)から順に4本指でフェースラインから頬骨の下のくぼみまで持ち上げる。(各エリア3回ずつ)
4 頬の横を持ち上げる
4本指全体を頬の横にフィットさせ、えらの部分からこめかみまで持ち上げる。(6回繰り返す)
メークテクニックでもギャップ解消!「人中(じんちゅう)短縮メーク」で面長さんも小顔に
マスクを外した際、自分の口元が間延びして見えると思う人も。そこでおすすめなのが「人中短縮メーク」。人中とは鼻の下から上唇までを指し、この距離を短く見せることで、口元をキュッと引き締め、小顔に見せることができます。
人中短縮メーク
1,実際に使っているファンデーションの色より少しだけ暗いパウダー(おしろい、頬紅、アイシャドーなど)をブラシに取り、鼻のすぐ下(赤い点線部分)になじませてしっかりぼかす。
2、唇の色に近いリップライナーで、実際の唇より1mmほどオーバーになるよう上唇の輪郭を取り、内側に向かってしっかりぼかす。
3、ハイライトを上唇の山部分にのせる。光が集まることで口元にメリハリがつき、人中の間延び感を解消!