リメンバー80’s!〜みんな”トム様”に夢中だった〜
トム・クルーズ(以下、トム様)の最新作「トップガン マーヴェリック」が5月27日に公開されます。トム様は1980年代、ビリヤードやカクテル作りなどさまざまなブームを巻き起こしました。彼の出演作から火が付いた流行の今と、最新作の情報をお届けします。
80年代を席巻したトム様ムービー
1981年の映画デビュー以来、“還暦”目前の今もなおハリウッドの最前線で活躍を続けるトム様。彼が80年半ばに立て続けに主演した作品(左参照)は、映画としてヒットしただけでなく、社会現象を引き起こしました。
「トップガン」では、劇中で彼が着ていた米空軍のフライトジャケットMA-1などが大ブームに。つい数年前にも再び流行しましたが、原点はトム様です! 「ハスラー2」ではビリヤードが爆発的にヒット。熊本でもあちこちにプールバーができ、1~2時間待ちも珍しくありませんでした。華麗なシェーカーさばきを見てバーテンダーを目指す人が激増したという「カクテル」も、彼の影響力のすごさを物語る作品です。
そんなトム様が起こしたブームを味わい、楽しむことができるお店を探してきました。
劇中に登場したカクテル 今もオーダーが入る定番
映画「カクテル」では、フレアバーテンディングというアクロバティックなシェーカーさばきが話題でしたが、同時に劇中のさまざまなカクテルもバーで人気になりました。その一つが、刺激的なネーミングのカクテル「セックス・オン・ザ・ビーチ」。自身もトム様の大ファンという中央区下通のバー「KEITH」のオーナー本郷功祐さんに聞くと、「今でも『きっと映画を見た世代だな』という方が注文します」。ちなみにこのカクテルは“レディーキラー”とも呼ばれ、甘くて飲みやすい半面、アルコール度数が高いのでご用心!
体当たりのアクションも自分でこなすトム様の真っすぐさが好きです!
ビリヤード 根強い人気 熊本は実力者も多数!
現在もアミューズメント施設などでビリヤード台を見かけますが、専業で営業している店はわずか。その一つが中央区水前寺公園の「stick’s」です。店長の宮崎信一さんは、「愛好者の中心は30~50代。特に50代は『ハスラー2』を見て始めたという人が多い」と話します。今も熱心に通う人は少なくなく、熊本はアマチュアの都道府県対抗大会で2度優勝するなど、つわものぞろいです。「デジタルゲームにはない面白さを、若い人にも味わってほしい」と宮崎さん。深く静かなビリヤード熱は、まだまだ冷めません。
ブームの最盛期は開店直後から“待ち”が出るほどでした
映画解説者 上妻祥浩さんが語る これがトム様の魅力だ!
時代に合わせて変化 常に”スター”として君臨! 上妻祥浩さん
1980年代半ば以降にブレイクした若手俳優の中でもトム様は群を抜いていました。彼の出演作で描かれる主人公の挫折と栄光が人々の共感を呼んだのはもちろん、“映画発”で数々の流行を生み出した影響力の大きさもあると思います。ちなみに、当時大学生だった私は、モテないひがみから、トム様の出演作とそこから生まれたブームには背を向けていました(笑)。
80年代後半からは、「レインマン」「7月4日に生まれて」などのシリアスドラマで演技派としての実力も開花。さらに、2000年代以降はジャッキー・チェンの向こうを張って「ミッション・インポッシブル」シリーズで命懸けのスタントに挑戦するなど、アイドルから演技派、そしてアクション俳優へと時代に合わせて変貌するトム様は、まさに「スターの器」だと感じます。
主な出演作
- アウトサイダー/1983年
- レインマン/88年
- デイズ・オブ・サンダー/90年
- ミッション:インポッシブル/96年
- ザ・エージェント/96年
- ラストサムライ/2003年
- 宇宙戦争/05年
- アウトロー/12年
- ザ・マミー 呪われた砂漠の王女/17年
36年ぶりの続編公開 「トップガン マーヴェリック」
5/27(金)公開
トム・クルーズを一躍スターダムに押し上げた伝説のスカイ・アクション最新作がついに公開! 実際の戦闘機を使用して「CGなし」で撮影された飛行シーンは、映画館の大スクリーンで見たい迫力です。もちろんトム様も自ら戦闘機に乗り込み、過酷な撮影に挑んでいます。果たして伝説のパイロット“マーヴェリック”の新たな任務とは!?