毎月の収支管理がうまくいかない 学費やリタイア後の資金は大丈夫?【家計簿チェック】
“お金のプロ”がズバリ!家計簿チェック
Q.毎月の収支管理がうまくいかない 学費やリタイア後の資金は大丈夫?
子どもが大きくなり、生活費や教育費がかさんで毎月の収支管理がうまくいきません。育ち盛りが3人いると食べる量が尋常ではなく、最近の物価高で食費を全く節約できません。この先、学費を準備できるか不安です。
第1子は私立大学への進学を希望しています。自宅から通ってくれるのが救いです。来年度から多子世帯向けの奨学金制度ができるそうでありがたいですが、末っ子のときは適用されないようです。
このままで、リタイア後の生活資金も準備できるのか心配になってきました。
A.学費は新奨学金制度でやりくり可 老後資金は子の独立後に準備を
収支表は先月までの数字ですね。今月の受け取り分からは児童手当が増額されて、倍の月5万円に。また来春以降は「その他」の支出が不要となるそうで、年間約80万円の改善を見込めそうです。
把握されている通り、令和7年度から、3人以上のお子さんを扶養している家庭について大学の入学金(26万円まで)と授業料(年70万円まで)を減額する施策がスタートします。上限を超えた分は家計からの負担が生じますが、4年間で306万円の恩恵は大きいですね。2番目の方も、2年間は「3人以上扶養」の条件に当てはまりそうです。
ライフプランの視点で見ると、教育費ピーク期に収支逆転の状態が続くのは一般的なこと。だからこそ、ここに備えるために蓄えてこられたのですよね。学資保険740万円は立派ですし、このお金は使い切っても「目的通り」で問題ありません。また現在、3人分を負担されている教育費も、一人ずつ独立するごとに下の方に集中して振り向けてあげることができますよね。
教育費の特徴は、ピーク期に急激に増え、過ぎたら一気にゼロになることです。リタイア後の資金は、その後に準備できるタイミングが必ず訪れます。当面はiDeCoを続けながら時を待ちましょう。食費は、「買い過ぎて廃棄」がなければ躍起になって削るところではないと思います。
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