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前職の退職金を運用して老後資金に 投資方法に問題がないか確認したい【家計簿チェック】

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Q.前職の退職金を運用して老後資金に 投資方法に問題がないか確認したい

すぱ太郎さんの家族/熊本市在住

前職を53歳で退職し、現在、再就職して働いています。必要なら65歳まで働くことも選択肢に入れています。今、最も不安に思っていることは老後資金です。前職の退職金を運用していますが、その投資法に問題はないでしょうか。

家計の状況としては、住宅は持ち家で、住宅ローンは完済。子どもは既に独立しています。保険はほとんどが60歳ないし65歳払い済みで、貯蓄型のものです。

公的年金の受給開始は65歳からで、自分が約184万円、妻が約80万円を受け取る予定です。

A.基本生活費は今の蓄えで十分 リスク許容額までは運用OK

老後資金について、毎月の基本生活費を物価上昇率1%で計算してみたところ、年金収入の範囲内に収まっています。よほど生活レベルを上げない限り問題ありません。従って、それ以外の費用を資産で賄えるかを考える必要があります。

今後予想される費用を挙げてみます。住宅のメンテナンス費用を1000万円、2人分の医療介護費用(10年分)600万円、車の買い替え費用(1回分)と葬式代500万円、その他予備資金として500万円と見積もると、合計2600万円になります(費用はあくまで一例)。

仮に2600万円を目安とすると、年金受け取り予定の保険金を引いても現時点で約3500万円は準備できています。結論として、資産運用の必要性はほとんどないといえます。

しかし、今後の生活費が上がったり、医療介護費用が予想以上にかかったりするかもしれません。また、働く期間が65歳よりも短くなる可能性もあります。そうなれば、資産運用の重要性が出てくるでしょう。

先に述べたように現時点で1000万円ほど余裕があるので、これをリスクの許容額として、その金額までなら、自由に運用されてもよいでしょう。その範囲で投信だけでなく、それ以外の商品に分散させるのもよいと思います。

記事内の情報は掲載当時のものです。記事の公開後に予告なく変更されることがあります。

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この記事を書いた人

浦田幸助FP事務所所長。個別相談への対応やセミナー開催など、活動は多岐にわたる。ファイナンシャルプランナー(CFP一級®)、一級ファイナンシャルプランニング技能士。

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