利便性高い一方でリスクも存在 トラブル注意し計画的な利用を【知りたい!お金の話】
【今回のスタディー】キャッシュレス決済
買い物をする際、現金を使わない「キャッシュレス決済」をする人も多いのではないでしょうか。熊本市などの自治体も支払いにキャッシュレスを導入しています。最近は金融機関やコンビニに行かなくても、スマホでQRコードを読み取って市税なども支払えるようになり、利便性を実感します。
一方で、キャッシュレス決済にはいくつか注意したい点があります。
不正利用や詐欺の危険性
IDとパスワードを不正に利用され、高額な請求をされてしまったり、偽物のQRコードを貼り付けた店頭の決済端末にスマホやクレジットカードを接触させ、電子マネーを抜き取ったりするなどの詐欺もあります。そもそも、スマホやクレジットカードを盗まれて悪用される危険性も。
トラブルに遭ったら、警察やカード会社に連絡し対処してもらう必要があります。自己防衛としては、不正利用されないパスワードや指紋認証・顔認証などの生体認証を設定するといった対策をしましょう。
端末の故障時や災害時に使えない
キャッシュレス決済は、スマホが故障したり、クレジットカードが破損したりすると、決済端末で読み込めず、決済ができなくなってしまいます。また、地震や水害などで停電すると、その間利用できなくなります。
対処法として、複数のキャッシュレス決済方法を持っておくことをおすすめします。少々の現金を財布や自宅に常備しておくのも一考です。
お金を使い過ぎてしまう
キャッシュレス決済は、現金での支払いに比べるとお金を使った感覚が薄くなり、使い過ぎる傾向があります。また後払いの場合、手持ちの現金がなくても決済できてしまいます。そのため、自身の支払い能力を超える代金を使ってしまう恐れがあります。
キャッシュレス決済はアプリやウェブサイトで支払いの履歴を確認することができます。使える金額に制限をかけることも可能です。支払い能力を超える金額を使わないためにも、計画的に利用しましょう。
割引、ポイント還元… 利用者に特典も
スマホのアプリを使っての決済は、高齢者やデジタル機器の操作に不慣れな方にとっては、高いハードルといえるかもしれません。
しかし、初期設定さえ済ませてしまえば、決済自体は現金で支払うよりも楽になります。家族や詳しい人に教えてもらいながら、利用してみてはいかがでしょう。利便性だけでなく、割引やポイント還元などの特典があり、お得に使えるのも、スマホ決済の魅力といえます。
経済産業省によると、2023年の民間最終消費支出に対するキャッシュレス決済比率は39.3%(126.7兆円)。その中でコード決済が8.6%(10.9兆円)でした。18年が0.2%(0.2兆円)でしたので、急速に利用者が増えていることが分かります。
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