仕事ができない人の特徴・共通点12個。できない原因と対処法を知って改善しよう
あなたの周りにいる同僚や部下に「この人は仕事ができないな」と感じる相手はいませんか?
仕事ができない人の特徴には、優先順位がつけられない、タスク管理ができていない、言い訳ばかりなどさまざまなものがありますが、なぜできないかを知ることが大切です。
仕事ができない根本的な理由を探り、コミュニケーションの方法や仕事の振り方、取り組み方を改善していきましょう。
自分自身が仕事ができず、焦りを感じている人も参考にしてください。
仕事ができない人の特徴・共通点
今回、25歳~45歳の男女100人に「仕事ができない人」に関するアンケートを実施しました。
まずは、身の回りにいる仕事ができないと感じた人の特徴について調査した結果を見ていきましょう。
調査実施:クラウドワークス
調査期間:2023年10月30日~10月31日
回答者数:25~45歳の男女100名
ここでは、仕事ができない人の特徴TOP3を詳しく見ていきましょう。
1位:言い訳ばかりする|20%
最も多かったのが「言い訳ばかりする」という特徴で20%という結果になりました。つい言い訳をしたくなることもありますが、社会人ならできるだけ控えたいもの。
「言い訳ばかりする」と回答した人の意見はこちらです。
2位:報連相ができない|19%
続いて2位が「報連相ができない」でした。報連相とは「報告・連絡・相談」の頭文字をとったもの。仕事をするうえで欠かせない要素です。
「報連相ができない」と回答した人の意見はこちらです。
3位:優先順位がつけられない|18%
そして「優先順位がつけられない」が18%で3位でした。何を先にやるべきなのかを把握していないと、周囲の人の仕事も遅れてしまい迷惑をかけることも。
「優先順位がつけられない」と回答した人の意見はこちらです。
自分自身が仕事ができず悩んだ経験がある人
仕事ができない人がいて悩んだ経験がある一方で、自分自身仕事ができず悩んだ人もいます。
仕事ができず悩んだ経験があるのは、61%という結果になりました。
調査実施:クラウドワークス
調査期間:2023年10月30日~10月31日
回答者数:25~45歳の男女100名
多くの人が「仕事ができない」と悩んだ経験があるとわかりました。今仕事ができず悩んでいる人も、経験を積んでいくことで、いつの間にか仕事をこなせるようになっているでしょう。
仕事ができず悩んだときにした対処法とは?
続いて、仕事ができず悩んだ経験がある人が行った対処法を紹介します。ミスが続いたり期限内にタスクを完了できなかったりと悩んでいる人は、先輩の経験を知り対処法を真似してみるとよいでしょう。
そのほかにも、「タスクの見える化」「優先順位をつける」「仕事ができる人の真似をする」「早めに仕事に着手する」といった方法がありました。
これらのことは、思うように仕事がこなせない後輩や同僚へのアドバイスとしても活用できます。
仕事ができない人にある12個の特徴
仕事ができない人に見られる特徴と共通点を紹介します。
ミスが多い、効率よく進められないと悩んでいる方は、ここで紹介する特徴から自分の弱みを見つけ、改善していくこともできます。
1.報連相(ほうれんそう)ができない
報連相(ほうれんそう)は、仕事において大切な要素です。
何かあったときや仕事の進捗は「報告」すること。取引先からの伝言や決定事項は、こまめに「連絡」すること。物事の判断で迷うとき、自信がもてないときは上司に「相談」するといったものです。
報連相ができていないと、個人だけではなくプロジェクトをともにするグループ全員に迷惑をかけることになります。
2.仕事の優先順位をつけられていない
忙しい部署であれば、常に複数の仕事を抱えていることも少なくありません。自分がやるべき仕事が複数あるなかで、何から片付ければいいのかわからない人は、仕事ができないと思われてしまいます。
ときには、仕事が緊急の仕事を依頼されることもあります。作業を中断してでも優先すべき仕事があるのに、後回しにすると納品遅れが発生してしまうことも。
3.仕事のタスク管理ができていない(やるべきことがわかっていない)
優先順位に加えて、自分が何をやるべきかわかっていない人も、仕事ができないと思われます。
タスク管理ができていないと仕事の優先順位がわからないだけではなく、やるべき仕事が漏れることもあるでしょう。
上司や同僚から言われたことを頭の中だけで記憶し、目に見える形でメモを残さない人はタスク管理ができていないかもしれません。
4.時間管理ができない
「◯時までにやってほしい」と指示されても守れない、「◯時までに提出する」と自分で決めた時間を守れない人は、仕事ができない印象を与えてしまいます。
イレギュラーなことが発生し、当初決めた時間をオーバーすることはあるでしょう。しかし、事前に報告しない、たびたび時間を守れないことがあれば、仕事ができるとはいえません。
そのほか、遅刻が多い、休憩時間が終わっても席に戻らないなど、時間にルーズな面が多いと仕事にも影響していると不安を与えます。
5.指示待ちをしている
自分でやるべき仕事を見つけられない人も、仕事ができない人の特徴です。
手持ちのタスクが終わったあと、指示があるまで動けない、自分から「何かやるべきことがあるか」と聞いてこないと、「指示待ち人間」だと思われてしまいます。
上司など指示を出す立場の人から見ると、指示待ちの人からはやる気を感じられないのです。
指示が出ていない状態で勝手な行動をすることもNGですが、主体性がなく指示を待つだけも好ましくないでしょう。
6.同じミスを繰り返す・ミスの原因がわかっていない
同じミスを何度も繰り返す人は、自分が落ち込むだけではなく周囲に迷惑をかけてしまいます。
一度、二度の失敗であればフォローもしてくれますが、繰り返してしまえばイライラされることも。
ミスを起こし迷惑をかけるだけではなく、前回のミスを反省していない、原因がわからないままにしていることに対して怒られてしまうのです。
7.言い訳ばかりをする
仕事のミスをしたら人や物のせいにする、注意を受けると「でも」と言う人は、仕事ができないだけではなく、素直ではないと思われ、伸びしろ代を感じられません。
内容によっては、食い違いが発生しており訂正が必要な場面もありますが、常に第一声が否定の言葉になるようではNG。
8.知ったかぶりをする
仕事を教えてもらい、先輩から「わかった?」と確認されたとき、不安やわからないことがあるのに、理解したと意思表示をするタイプの人は要注意です。
知らないのが恥ずかしいと思う人、怒られてしまうのを避けたい人は、無意識で咄嗟に知ったかぶりをすることもあるでしょう。
その場で「わからない」「もう一度教えてほしい」と素直に言えず、わからないことを放置し続けていると、後々大きなミスにつながるかもしれません。
9.プライドが高すぎる
仕事にプライドをもつのは素敵なことですが、高すぎるプライドは職場の人たちを困らせることがあります。
プライドが高すぎる人は、無意識のうちにこのような言動をとっています。
自分では、仕事ができると思っていても、実はほかの人よりも成果を上げられていないということもあります。
10.責任感がない
自分の仕事に責任感がなくやりっぱなし、面倒なことや苦手なことから避け続ける人は、仕事ができないだけではなく期待されなくなるでしょう。
責任感がない人は、都合が悪いことを隠したり、嘘をついたりしがちです。最初についた嘘を隠すために、さらに嘘をつき続けることも少なくありません。
「誰かがフォローしてくれる」「自分の責任ではない」と逃げていると、大きな仕事を任せられず、後輩のほうが早く出世することもあるでしょう。
11.完璧主義である
丁寧でミスなく作業をこなすことは、仕事をするうえでとても大切なことです。しかし完璧主義だと、「こだわりが強すぎる」と思われてしまいます。
業務のなかには、とにかく早く仕上げることが優先で、クオリティは80%程度で問題ない資料の作成を要求されるといったこともあるでしょう。
スピードが優先な仕事にもかかわらず、全体を仕上げるより細かな点にこだわり進捗が遅れてしまうと、柔軟性がない人という評価になってしまいます。
12.仕事に対するモチベーションが低い
仕事ができる・できない以前にモチベーションが低い人は、重要な仕事や成長につながる仕事を任せられなくなります。
やる気がない言動は、意外と先輩や上司は見ています。無意識に出てしまうモチベーションが低い言動を何度も見られると、期待されなくなるでしょう。
「仕事ができない」と判断される原因
「仕事ができる人になりたい」「効率よく仕事を進めたい」と高い意識をもっているのと裏腹に、なぜか思うように仕事ができず、先輩や上司から指摘されてばかりの人もいるでしょう。
自分が仕事をうまくできないときだけではなく、後輩や同僚が仕事で行き詰まっているときも当てはまるかもしれません。
なぜ仕事ができないと思われてしまうのか、考えられる原因を紹介します。
担当業務をこなすスキルが不足している
仕事ができない理由として、スキルが足りていないことが考えられます。
就職して日が浅い人や未経験の業界・職種に就職した人は、スキルが足りなくて当たり前。これから少しずつ知識や技術を身につけていくことになります。
割り振られた業務がスキル不足でこなせないときは、早めに上司に相談しましょう。相談をすれば、ほかの人がフォローに回ってくれるなど、解決策が見つかります。
コミュニケーションがとれていない
「報連相(ほうれんそう)」がうまくできていないときも、仕事ができず悩みがちです。
進捗状況を報告しない、ほかの人からの連絡を伝えない、わからないことがあってもすぐに相談しない……。コミュニケーションは社会人として基本的なスキルであり、どのような職場でも必要なことです。
先輩や上司に聞いていれば仕事を進められるのに、コミュニケーションがとれていないことでいつまでもタスクが完了できないといった可能性もあります。
仕事を教えてもらえない
本人のせいではなく、先輩や上司が仕事を教えてくれないというケースもあります。
「わからないことがあったら聞いて」と言われたのに「自分で考えろ」と突っぱねられる、指示が曖昧で結局何をどうすればいいのかわからないなど、自分以外の人に原因があるかもしれません。
先輩や上司からのプレッシャーが強すぎる
成果を上げることがとにかく重視される部署では、先輩や上司によるプレッシャーが強いこともあります。
ノルマを達成できなければ叱られる、少しでも仕事が遅れそうだと暴言を吐かれるなど、パワハラのような環境が常態化していては、失敗を恐れすぎてどんな人でも仕事ができなくなります。
疲労・ストレスが蓄積している
連日の残業、睡眠不足、毎日叱られる、怒号が飛び交う職場、騒音など、疲労やストレスが蓄積していく理由はさまざまです。
心身の疲労とストレスが抜けず、イライラ、ソワソワした状態では集中力が続きません。やるべきことを忘れていたり、ケアレスミスが増えたりと、今までできていた仕事ができなくなってしまうこともあります。
仕事ができないことへの改善策
同僚や後輩など、自分が思うように仕事をしてくれないときは、コミュニケーションの方法を変えることで解決できる可能性があります。
仕事ができない人が、今すぐ仕事ができるようになるのは難しいでしょう。一歩ずつ着実に前へ進むことで、仕事をこなせるようになるはずです。
仕事ができない人への接し方から、改善策を見つけていきましょう。
現在のキャパを聞いたうえで仕事を振る
仕事を依頼する立場の人は、ただお願いをするのではなく、「今どんな仕事をどれくらい仕事を抱えているか」「今している仕事はあとどれくらいで終わりそうか」を聞いたうえで、仕事を振りましょう。
コミュニケーションが苦手な人であれば、忙しいと言えない・断れないこともあり、キャパオーバーになることもあります。
あなたから質問をして、無理のない範囲で仕事を振ることで、相手は余裕をもって仕事できます。さらに、「失敗した」「また遅れてしまった」とネガティブな気持ちになることもないので、仕事ができない負のループに陥ることもないでしょう。
【関連記事】理想の上司の特徴を100人に調査!頼れない人の特徴やいい上司になるための方法も解説
振った仕事がいつくらいに完成しそうかを聞く
仕事を振るときは「いつごろ仕事が完成するか」、作業途中でもう一度「予定時刻に提出できそうか」を確認しましょう。
大切なのは、仕事を振るときだけではなく途中でも聞くこと。途中でつまづいてしまい、当初の予定より大幅に遅れることも考えられます。
途中で進捗状況を確認できれば、もし作業が遅れていてもフォローに入ることができます。何度も聞くとプレッシャーになるため、遠くから気づかれないように様子を見て、悩んでいないか確認することもおすすめです。
7割程度完成した時点で一度提出してもらう
初めての仕事を振ったときや、仕事のスピードが早くない人に仕事を振るときは、半分または7割程度完成した時点で、一度提出をしてもらいましょう。
途中で提出すれば、もし作成するものの方向性が誤っていてもやり直すことができます。
完成したあとでたくさんの修正点が出てしまうと、修正に時間を要するだけではなく、「仕事ができない」「またたくさんミスをしてしまった」と落ち込んでしまいます。
新入社員などに仕事を振るときは、「まず半分できたら声をかけて」と伝える癖をつけてみてください。
伝えたいことはメモやメールなど見える形で残す
「◯◯しておいて」や「△△さんにメール送って」という伝言だけでは、言われた相手は忘れることも少なくありません。
伝えたいことは、メモや付箋、メール、チャットなどで伝えるのがおすすめです。メモやメールで残すときは、誰から誰へ、何を、いつまでにといった要点を簡潔に記載しましょう。
その後、「◯◯はしてくれた?」と口頭で確認しておくとより安心です。
ミスを報告されても責めない
仕事ができず悩む人のなかには、「怒られたくない」と感じる人もいます。このような人の場合、ミスを報告することが怖いと感じている可能性が高いため、責めないことを心がけましょう。
ミスの内容によっては怒りたくなることもありますが、感情にまかせるのではなく、「なぜミスをしてしまったのか」「どうすればミスを軽減できるのか」を一緒に考えることが重要です。
そのうえで、ミスをしたら早めに報告をしてほしいこと、悩んだら早めに相談してほしいことも伝えてみてください。
日ごろからコミュニケーションをとる
日ごろから挨拶を交わす、仕事以外の話をするなど、コミュニケーションをとることも心がけてみましょう。ちょっとした話ができる仲になっていれば、業務中も相談がしやすく、ミスの報告でも気を遣いすぎることがなくなります。
ただし、プライベートに関することを聞き出す、飲み会に無理やり誘うといったコミュニケーションでは逆効果。体調を聞く、仕事の進捗を聞くなど、その場で簡単に話せる内容から話してみましょう。
仕事ができないと悩むときの対処法
自分では努力しているつもりなのに仕事ができない、何度も注意されてしまう……。仕事ができないと悩むときは、ここで紹介する対処法を実践してみましょう。
「仕事ができない」と思いすぎると、その気持ちが実際の作業に影響することがあります。考えすぎず仕事に取り組むことも大切です。
仕事ができない理由を考える
仕事ができないと悩むことを一度やめて、「なぜ仕事ができないか」を客観視するとよいでしょう。
スキルが足りない、要領が悪いなど、ネガティブなことを想像し落ち込むかもしれませんが、理由はそれだけではないはず。そこから、「どうすれば足りないスキルを補えるのか」「どんな業務ならできるのか」「自分はなぜ要領が悪いのか」をひとつずつ考えていきます。
単純にスキルが足りないだけであれば、仕事ができる先輩や上司にコツを聞く、真似をするという対処法が見つかります。
要領が悪いのであれば、やるべき仕事を可視化する、優先順位をつける、作業途中で進捗状況を報告・作成しているものを確認してもらうといった方法で解決できるかもしれません。
仕事ができる人・できない人の特徴から改善策を探す
仕事ができる人とできない人、何が違うのかを比較してみるのもおすすめです。
仕事ができる人が普段、どのようにして仕事を進めているのか観察します。仕事ができる人は頭がいい、要領がいいというだけではないはず。たとえば、細かくメモをとっている、しっかりコミュニケーションをとっているなど、その人ならではの特徴が見えてくるかもしれません。
仕事ができる人の真似を取り入れ、仕事ができない人の特徴を減らし改善していくことで、モチベーションも上がるでしょう。
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どうしても仕事ができず悩むときは転職するのもあり
これらのように、自分では改善できない外部的要因があるときは、転職を検討してもよいでしょう。
努力を続ければ改善する可能性もありますが、その前に心身が疲れ切ってしまい、仕事どころではなくなる可能性もあります。
このようなときは、信頼できる同僚や友人、家族などに相談してみましょう。
仕事ができない人の特徴を振り返りやるべきことを考えよう
仕事ができない人の特徴はさまざまですが、実はちょっとした工夫で改善できる可能性があるものばかりでした。
今日からできる方法としては、「報連相を徹底する」「仕事の優先順位をつける」「タスクを可視化する」「時間を守る」といったものがあります。
仕事ができないと落ち込みすぎると、メンタルも下向きになり、集中力が下がってミスを生んでしまいます。
仕事ができないことを悩むよりも、仕事ができる先輩や上司の真似をする、いつもより報連相を多くしてみるなどプラスになることを考えていきましょう。
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