くまもとグルメ街道をゆく 天草・ありあけタコ街道 篇

熊本の“グルメ街道”を深掘りするシリーズ企画の第1弾。天草市有明町の海岸線を走る国道324号は、通称「ありあけタコ街道」と呼ばれるグルメ＆ドライブルートです。多彩なタコ料理を味わったり、土産物を買ったり。タコが多く獲れる夏には、8本足を広げる干しダコが潮風にユラユラと揺れるユーモラスな風景も。GWは多幸（タコ）を求めて出かけませんか。

有明町自慢の味 食べて、買って タコ三昧！

ステーキ、丼もの、みりん干し、ご飯の素（もと）…。バラエティーに富んだ有明町自慢の味を食べて、買って、タコ三昧！

郷土の味でキラリと光る町に

「ありあけタコ街道」の発祥は平成17年。天草市合併（18年）や松島有明道路開通（19年）など、有明町を取り巻く環境の変化を見据え、町の商工会が中心となって「特産のタコを使って地域ぐるみで、キラリと光る町づくりをしよう」と企画したそうです。

地元で「民宿あさひ荘」を営む松本國雄さんは、活動を盛り上げた一人。街道が誕生する以前から、タコ尽くし料理で観光客をもてなしています。中でも「タコすてーき」は、タコ1匹を丸ごと軟らかく煮た人気メニュー。強烈な見た目のインパクトもウケて「いまや町の名物です」と松本さん。名物料理をきっかけに多くのグルメ番組が町を訪れるなど、街道全体のPRにも一役買っています。

「近年はタコの漁獲量が減り、干しダコの作り手も減っていますが、郷土の味を大切に守り続けていきたい」と力強く語ってくれました。

Spot 1 民宿あさひ荘

のんびり民宿で楽しむ おいしいタコの八変化

大浦港近くの「民宿あさひ荘」では、宿泊はもちろん、お昼に「タコ八料理」を味わえます（前日までに要予約）。タコ八料理は、軟らかなタコすてーきや干しダコのだしが効いたタコめし、タコと野菜をみそで炒めた郷土料理のぶたあえ、生ダコの刺し身…とタコ尽くし。料理を気に入り、作り方を教わるお客さんも多いそうです。有明海を目の前に、わが家のような居心地の良さも魅力です。

8品が並ぶ「タコ八料理」5000円。品数を減らした3000円のコースもあります（いずれも2名〜、要予約）

民宿あさひ荘

住所	天草市有明町大浦646
TEL	0969-54-0846
営業時間	完全予約制
休業日	木曜
駐車場	6台