知的好奇心をくすぐられる動植物園【村上美香のヒトコトつれづれ】
「会議」好きではない私ですが、唯一(?)、毎回とても楽しみにしている会議があります。それは、熊本市動植物園マスタープランの会議。2029年に100周年を迎える動植物園を、さらに人に愛され、動物たちの生態を学ぶ場として充実させるための会議です。
メンバーは、動植物園の職員の他、動物や植物、アニマルウェルフェア(動物福祉)の専門家、さらにはICT(情報通信技術)教育を進めるプロなど。私は「伝える」役割を担うために参加しています。
この会議で専門家から聞く話は、知らなかったことがいっぱいで面白い! 今回、私が特に興味を持ったのは、これから飼育予定の「ハダカデバネズミ」の話です。この動物を見たことありますか。体毛が薄くほぼ素肌がむき出しのネズミで、2本の長い歯が出ているキモかわいい(?)ネズミです。
彼らは他の哺乳動物に共通する老化の法則に逆らっていて、老化の進み方が遅いといわれるすごい動物。熊本大学医学部との共同研究対象として、今後、市動植物園で見られるようになるそうです。「老化」という言葉に敏感な私は興味津々です。
さらに江津湖に生息している小さな魚、ニッポンバラタナゴは、国内でも希少な純粋種で日本中探してもなかなか見つからないそうですよ。私たちの身近にある動植物園、実は発見がたくさんあるところ。職員さんたちに聞くと、きっといろいろ答えてくれます。知的好奇心をくすぐられに行きませんか?