人に伝える時に必要な3つの要素【村上美香のヒトコトつれづれ】
「伝える」仕事をしていても、相手にちゃんと届く伝え方って難しいと感じます。「言った、言わない」「そんなつもりじゃなかった」など、会話のすれ違いは日常茶飯事。そんな中、先日訪れた仙台・慈眼寺の法話で、塩沼亮潤大阿闍梨(あじゃり)からこんなお話を聞きました。
それは、人に何かを伝える時に必要な3つの要素。「言葉」「態度(行動)」「心」です。そのどれか一つでも欠けると伝わらないということでした。
例えば、謝罪の言葉「ごめんなさい」について。どんなに正しい、あるいは美しい言葉を使っていても、そこに態度と心が伴わなければ、聞き手には「あの人は口先だけ」と判断されます。その時は心を込めて話をしても、その後の行動が伴わなければ、結局同じ。
また、言葉と態度だけで話をする場合、自分の心にうそをついていると一瞬はうまくいくかもしれないけれど、心にうそのある言葉はその後必ず後悔につながるというお話でした。仕事上で、あるいは日常生活でのどんな言葉にも共通します。
そしてもうひとつ、塩沼大阿闍梨が日常の会話で気を付けていることをお聞きしたら「年齢に合った話し方を心掛けています」とのお答えでした。メディアでも何でも、世の中はカジュアルな言葉であふれていますが、年齢に合わない話し方は相手にどこか違和感を与えてしまいますよね。人と話す機会が多い私。自分のこれまでの言動を振り返ってみて、グサっと心に刺さりました。今日から実践あるのみです。