勇気を持って 自分の内面を表現して

「自分の悪いところを隠すのをやめると、本当のコミュニケーションが始まる」。セラピスト・平準司さんの講演会での言葉です。
人間関係に関する「ヴィジョン心理学」創始者で私の大好きなチャック・スペザーノのまな弟子である平さんは、自称「スリーサイズ100、100、100」。一瞬にして周りを笑顔にする福顔です。
例えば災害の時、我慢強く礼儀正しい日本人の姿は外国の方から絶賛されると聞きますが、人間関係ではデメリットもあると言います。「我慢することは孤独の始まり。悪いところを隠しても、没個性になり本当の自分は伝わらない。欠点こそ魅力」と言うのです。確かに私も、どんな時も笑顔で人当たりがいいだけより、喜怒哀楽を表現し何を考えているか分かる方が魅力的だと思います。
講演会の質疑応答で発言されたのは年配の男性。彼は「過去の小さい事でいまだにクヨクヨしている自分が恥ずかしい」と言われたのですが、平さんが「社会の目、他人の目から見たら小さいことでも、あなたにとっては大きな事だったんです。そんな自分を認めましょう。つらかったって、皆さんの顔を見て言えますか?」と語りかけ、その男性は絞り出すように「ずっと、つらかった」とおっしゃいました。
何があったかは分からずとも、その男性の心の声が伝わって、私は自然と涙が出ました。泣いている人が他にも。本音は相手の心を動かします。自分の内面を表現するのは勇気がいりますが、心を許せる人には言える範囲で伝えたいと思いました。