濃い深緑色の「黒高田」 ゆっくり過ごすひとときに
見つけた! くまもと手づくりCollection
ライター直が見つけた、風土や歴史の中で生まれ、伝統を守り続けている工芸品や、“今”を感じさせる手づくり品などを紹介していきます。 (随時掲載)
#064 マグカップ(高田焼)/氷川町
クラシカルで持ち手が大きめのマグカップ。ツヤツヤした質感で口当たりも優しそうです。高田焼の特徴でもある象がんが施された白い模様も鮮やか。「黒高田」と呼ばれ、高田焼の中でも古い時代から作られていた焼き物です。
現在の高田焼は青緑色が一般的ですが、黒高田は濃い深緑色。「伝七窯」の青木克裕さんは、その伝統の色の復刻に5年前から取り組んでいます。「色の違いは土にあります」。八代市奈良木地区の粘土など数種の土を採取。それを水で溶かし、ろ過することで不純物を取り除く「水簸(すいひ)」を繰り返した後、天日干しをし陶土に仕上げます。
工房には、普段使いの器のほかに茶器なども。2階にはカフェがあり、器のデザインを担当する姉の寿美さんが作るカレーが絶品です。
【取材先】
肥後高田焼伝七窯(八代郡氷川町今229)
お問い合わせ
肥後高田焼伝七窯
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県伝統工芸館
TEL | 096-324-5133 |
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