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思いを声に乗せて伝える 1分間スピーチ攻略法

自分の考えを人にきちんと伝えるための練習として、学校や職場などで1分間スピーチを取り入れているところがあるようです。自分をアピールでき、コミュニケーションの糸口にもなるスピーチですが、ともすると相手に意図が伝わっていない場合も。そこで、うまく思いを伝えるコツを専門家に聞きました。 自分の考えを人にきちんと伝えるための練習として、学校や職場などで1分間スピーチを取り入れているところがあるようです。自分をアピールでき、コミュニケーションの糸口にもなるスピーチですが、ともすると相手に意図が伝わっていない場合も。そこで、うまく思いを伝えるコツを専門家に聞きました。

目次

スピーチはコミュニケーション! 1分間スピーチで伝えたいことはまず最初に

1分間スピーチは、単なる自己紹介や話し方の練習だと思われがちですが、繰り返すことで頭の中を整理する訓練となり、会話の引き出しも増えます。

スピーチは、独り言ではなく、相手とのコミュニケーションで成り立つもの。まずはどんな場面で誰に向けて話すのかを意識すると、テーマも自然と絞られてきます。

テーマを決めたら、どう話せば相手にきちんと伝わるのかを考えます。実はスピーチが相手に与える情報のうち、目から伝わる視覚情報と耳から入る聴覚情報で約9割を占めているといわれています(メラビアンの法則・下図参照)。しぐさや態度、服装、最初に発する声のトーンもスピーチを成功させる大切な要素となります。

そして言語情報ですが、あれもこれもと盛り込み過ぎると、相手に伝わりません。余計な言葉はできるだけ省き、一文一文は短く。一番言いたいことを初めに、その後に理由を。そして最後にもう一度、伝えたいことを念押しする3部構成を意識すると話がまとまります。あなたの思いを素直に簡潔に伝えると、きっと心に届くスピーチになると思います。

メラビアンの法則とは…

メラビアンの法則アメリカの心理学者が提唱。人と人がコミュニケーションを図る際に相手が受け取るのは、話し手の印象や態度、表情など目に入ってくる情報が半分以上を占め、次に話し方や声など耳から入ってくる情報、言葉そのものの情報は7%といわれています。

アメリカの心理学者が提唱。人と人がコミュニケーションを図る際に相手が受け取るのは、話し手の印象や態度、表情など目に入ってくる情報が半分以上を占め、次に話し方や声など耳から入ってくる情報、言葉そのものの情報は7%といわれています。

教えてくれたのは

フリーアナウンサー 風戸 南陽子さん
フリーアナウンサー 風戸 南陽子さん

地元放送局のアナウンサーを経て1997年からフリーに。エフエム熊本「Roasso Links」、NHKカルチャー「やさしいスピーチトレーニング」など多方面で活躍。

あなたの五感に響いた経験を声に乗せて伝えましょう

Let’s start!! スピーチの準備を始めよう!

[LESSON 1]話す相手や目的を明確に

誰に 何を伝える

誰に対してスピーチをするのか明確にしましょう。会社の同僚、PTA、地域の集まりなどいろいろな場面が考えられます。その人たちに何の目的で話すのかを認識することが大切です。

[LESSON 2]テーマ選定

フリーテーマの場合は、人から聞いたことではなく、あなたが経験・体験したことの中から見たり聞いたり感じたりしたこと(一次情報)をテーマに選ぶとイキイキと話すことができます。

[LESSON 3]1分=300文字が目安 伝えたいことを書き出し文章に

テーマから思いつくワードを書き出してみましょう。例えば古里の話なら、風景や郷土料理、幼少期の体験から得たことなど。その中から伝えたいことを一つに絞り、話の3部構成を意識して、なぜそれを伝えたいのか、特に知ってほしい魅力などを300字くらいにまとめると、約1分になります。スピーチ前には、要点を箇条書きすると、頭の中が整理されます。文章を暗記する必要はありません。

Point 話の3部構成 一番伝えたいこと+理由(一次情報)+一番伝えたいこと

[LESSON 4]声に出してみよう!

文章を声に出してみましょう。背筋を伸ばし、口角を上げて!

“伝わる”話し方はここが違う

強弱

特に強調したい部分は、声を張り、その前後は少し穏やかに。腹式呼吸でおなかから声を出しましょう。

緩急

緊張すると早口になりがちですが、強調したい部分はゆっくり、はっきりと。

大切な部分を伝える前後に一呼吸置くと、聞き手が引き込まれます。

高低

しっかり伝えたいところは高く。助詞や語尾が高くなると、本来伝えたい部分が消えてしまいます。

[上級編]トーン

声には、明るい声、落ち着いて聞こえる声、優しい声などがあり、感情や人柄が出ます。TPOに応じてトーンを変えると、あなたの印象がより深まります。

POINT

特に緊張する人は、視線を聞き手の口から喉あたりに落として話すと緊張が和らぎます。

スピーチが特に苦手な人に!

とにかく人前で話すことが苦手な人は、普段から周りの人との会話の中で練習してみましょう。

連想ゲーム

相手の言葉をしっかり聞き、思い付いた言葉を声に出す。この繰り返しでオープンマインドに!

例:リンゴ→赤い→夕日→海…など

共通点探し

髪形やファッションなど、見た目からでもいいので共通点を見つけて声に出してみましょう。共通点が見つかると、相手との距離が縮まります。

遊び感覚でやっていると話題の引き出しが増えていきます。

[実践編]攻略法をマスターするとこんなに違う!

普段何げなく話していることも話の3部構成などを意識することで相手の心にグッと入り込むことができます。

動画では、夏のボーナスでロボット掃除機を買いたいママが家族を納得させるスピーチに挑戦!

※ダラダラ話し続けるバージョンと、攻略法を取り入れた話し方の違いをチェック!

動画でチェック!

記事内の情報は掲載当時のものです。記事の公開後に予告なく変更されることがあります。

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この記事を書いた人

熊本市を中心に31万部戸別配布のフリーペーパー「くまにち すぱいす」がお届けする、熊本の暮らしに役立つ生活情報サイトです。

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