【道路マニアの僕が国道57号への愛を叫ぶ④ 【熊大生のイマドキヒマドキ?番外編】
道路が好きなKumarismのメンバー・Fuyaが、国道57号についてマニアックな視点で語ります! 道路に関心がある方も、そうでない方も、どうぞお付き合いください!
Fuya
大分出身、熊本が大好きすぎる文学部1年男子。暇があれば一人で探検することも。夏休み中に初めて南阿蘇と八代方面に足を踏み入れた。
熊本でおなじみ「東バイ」を調査!
国道57号は、大分市から熊本県を通って長崎市に向かう国道です。
今回は、熊本市近郊にお住まいの方ならおなじみの、熊本東バイパスを取り上げます。
東バイパスはどこまで?
皆さんは、東バイパスがどこからどこまでの区間を指すのか、ご存じでしょうか?
正直、僕もはっきり分かりませんでした。
そこで、東バイパスを管理する国土交通省九州地方整備局熊本河川国道事務所に伺い、その真相を突き止めることに。
お話をしてくださったのは、調査第二課長の矢野槙一さんです。
片側3車線の区間が、近見(ちかみ)から新南部(しんなべ)までとなっているので、新南部で東バイパスは終わりと思っている方も多いかもしれません。
けれども実は、東バイパスは、熊本インター方面にさらに続き、菊陽町に入る手前の弓削(ゆげ)交差点まで、というのが正しいそうです!
ということで、今回は、近見から弓削までの区間を紹介していきます。
近見交差点は立体交差!
宇土方面から進んできた国道57号は、近見交差点までは国道3号と重複していますが、ここから3号と分かれ、「純粋な」57号に戻ります。
ここ、近見交差点は、国道3号をまたぐ橋が架けられており、オーバーパスとなっています。
僕の地元・大分の近郊の一般道には、昔はここのようなオーバーパスはなかったので、幼稚園児だった頃、初めて通った時は驚いたのを覚えています。
広い片側3車線に巨大な交差点
近見交差点を過ぎ、東バイパスに入ると、片側3車線の広い道となります。
しばらくは周囲に大きな建物が少なく、中央分離帯や歩道が広く取られているので、とても広く感じます。
また、東バイパスには、巨大な交差点がいくつか見られます。特に、「流通団地入口」と、「保田窪北(ほたくぼきた)」には、右左折レーンなどを合わせて、一時的に片側6車線となる箇所があり、その迫力に圧倒されます!
本来は立体交差になるはずだった?
このように、東バイパスには、巨大な平面交差点が存在しますが、実は、これらは近見の交差点のように、オーバーパスとして整備される可能性もあったのです!
実際に1973(昭和48)年には、いくつかの交差点を立体化するという都市計画が、県によって決定されています。
ただ、都市計画が決められたからといって、実際に工事が行われるとは限りません。
熊本河川国道事務所によると、現時点で立体交差化の事業は行っていないということです。
しかし、東バイパスは交通量が非常に多く、また、バイパス道路にしては信号も多いため、渋滞が日常化してしまっています。
そのため、国交省は県や熊本市とも連携して、渋滞緩和のためにさまざまな整備方法を検討しているそうです。
新南部を過ぎると…一気に上る!
新南部交差点からは片側2車線に戻ります。
今までは平坦な区間が続いていましたが、ここから弓削まで急な坂が続きます。
途中には、直線の区間なのにも関わらず、前回取り上げた「信号注意」の信号機があります。上り坂の先に信号交差点があるからです。
熊本近郊は、平地が多いようなイメージがありますが、熊本市街地と菊陽町方面とではかなりの高低差があるということを実感できる区間でもあります。
そして、坂を上り切ると、東バイパスの区間は終わり、菊陽バイパスへと続いていくのです。
小さい頃から好きだった東バイパス
僕は、幼稚園児のころに熊本東バイパスを通った時に、交差点の規模の大きさに興奮し、東バイパスが大好きになりました。
その後も熊本を訪れる機会があれば、東バイパスを通るのが楽しみになり、親にわざと東バイパスを通るような道案内をするほどでした(そういえばつい先日も…笑)。
今回の記事作成にあたって、東バイパスの写真を撮りに行きましたが、自力で東バイパスに行き、東バイパスの歩道を歩いていることが感慨深かったです。
また、東バイパスを管理する熊本河川国道事務所でお話を伺えるという経験ができたこともとてもうれしかったです!
貴重な機会を本当にありがとうございました。