舌磨きなど間違った習慣が原因に口臭予防は唾液の質と流れが重要【メディカル百科】
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歯科編
口臭予防のために、良かれと思ってやっている舌磨きなどが、口臭の原因になることがあるそう。専門医に詳しく聞きました。
─口臭が気になり、さまざまな対策をしている人がいます。
食後の歯磨きに加え、口臭予防に舌磨きをしている人も多いと思います。しかし、間違った舌ケアは口臭の原因になってしまいます。舌の表面には、さまざまな機能を持つ舌乳頭が存在し、その中の糸状乳頭は舌粘膜の乾燥防止や保護の役目があります。色や形状から舌苔に間違われやすく、除去しようとして傷つけてしまいがちです。他の乳頭には味覚の受容体となる味蕾があり、常にブラシで磨き続けると傷つき、味覚障害を起こすことがあります。傷つき剝離した粘膜は、口臭原因菌の餌となり、さらに口臭を発生させる要因となります。傷ついた舌粘膜は表面が粗造なため、細菌や食べカス、お茶やコーヒーなどの色素のほか、剝離した粘膜上皮も堆積しやすくなります。それが舌苔として、口臭原因菌の温床となるのです。
─間違ったケアが、舌苔を作ってしまうことになりかねません。
そもそも口腔が健康な人は、咀嚼や会話などの際に舌を動かすため、舌の汚れは摩擦され、洗い流されます。そのため、舌苔はほとんど見られません。舌苔が見られるのは、口腔から食事を取れない人(舌の動きの低下)、口腔内の唾液分泌が過度に低下した人(加齢・脱水・疾患・薬の副作用)、口腔ケアがうまくできていない人です。唾液の流れが良くなれば、自浄作用が上がり、唾液の質も良くなります。唾液分泌を促す十分な水分補給や舌苔が停滞しないターンオーバーを促進することが口臭予防につながります。
サンフラワーデンタルクリニック
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