熊本・水前寺|老舗食堂『水前寺コーエイ』の太平燕(タイピーエン)はショウガが香る豚骨スープが美味!
2024年3月にリニューアルオープン
今回訪れたのは、JR新水前寺駅近くの電車通り沿いにある『水前寺コーエイ』。かつて熊本市中央区上通にあった洋食屋「コーエイ」で修業した店主の中村勇さんが、のれん分けという形で昭和45年に創業しました。
以前は昭和のレトロ感あふれるお店でしたが、2024年3月にリニューアルオープン。スタイリッシュな雰囲気に生まれ変わりました。
専用の駐車場はないので、車の場合は近隣のコインパーキングを利用しましょう。利便性抜群の立地なので、市電やバスなど公共交通機関で訪れるのもいいですね。
店主・中村勇さんと娘さん夫婦の3人でお店を切り盛りしています。料理はすべて勇さんが担当。創業当時から50年以上、毎朝8時から仕込みをしているそうです。
明るく気さくな人柄の勇さん。料理だけでなく、勇さんに会うのを楽しみに訪れる常連のお客さんが多いというのもうなずけます。
店内は明るく開放的な雰囲気。以前は男性客が多かったそうですが、リニューアル後は女性客や家族連れのお客さんも増えたそうです。
こちらは壁に面したカウンター席。一人でも気軽に立ち寄れそうです。取材時もお一人様のお客さんが次々に入店していました。
充実のメニューはどれもボリューム満点!
メニューはこちら。定食や軽食、丼物など豊富にそろい、どれもボリューム満点です。「本日のランチ」(850円)のみ数量限定で、それ以外は昼夜同じ内容になります。
「焼肉定食」(900円)と「ハンバーグ定食」(930円)は創業当時から提供しており、現在も変わらず人気なのだとか。
「メニューを減らしたいけれど、どの料理も固定ファンがいるから減らせんとよ」と、勇さんが笑いながら話してくれました。
ご飯物や麺類の単品メニューもあります。これに唐揚げや餃子が付くセットはとってもお得ですね。
「木曜日はカレーの日」健在!
リニューアル前の店舗入り口でも「木曜日はカレーの日」という表示を目にしたことがある方も多いのではないでしょうか。
「多くの人に低料金でお腹いっぱいになってほしい」という勇さんの思いから、20年ほど前から毎週木曜はカレーライスをお得に提供しています。
現在は通常700円が木曜限定で400円! 学生のお客さんも多く、とっても喜ばれているそうですよ。
コク深くまろやかな白濁スープの「太平燕(タイピーエン)」
今回紹介するのは、熊本名物の「太平燕」。豚肉やエビ、キャベツ、かまぼこなど約10種類の具材がたっぷり入っていて、見た目より食べ応えがありますよ。
白濁したスープは、豚骨をじっくり煮込み、すりおろしたショウガを加えて仕上げられます。口に含むと、まろやかで濃厚ながら後味はあっさり。豚骨のコク深さとショウガの爽やかな風味が広がります。
春雨はコシがあり、ツルンとした喉越し。スープのうま味がしっかり溶け込んでいます。
シャキシャキとした野菜の食感も楽しく、最後のひと口まで満足できる一杯でした!
人気の唐揚げが付くセットがお得
唐揚げとご飯、サラダが付くお得な「太平燕セット」(900円)もおすすめです。
運ばれて来た時、こんもりと盛られたご飯の量にびっくり! 空腹具合によって、注文時に「少なめで」などの希望を伝えると量を調整してくれますよ。
人気の唐揚げは、ショウガやニンニクなどで作る特製醤油ダレに漬け込んで作れます。外側はカリッと香ばしく、中はジューシー。濃い目の味付けで、ご飯が進みます。
唐揚げにかかっているのは、野菜ベースの自家製ドレッシング。なんと唐揚げ専用に作っているそうです。ドレッシングのほんのりとした甘さが唐揚げのおいしさを引き立てています。
まとめ
『水前寺コーエイ』は「お客さんに満足してほしい」という店主の愛情がたっぷり詰まったお店でした。建物はリニューアルしましたが、創業当時からのメニューや味は健在。50年以上変わらない老舗の味を堪能してみてくださいね!
水前寺コーエイ
住所 | 熊本市中央区水前寺1-17-33-2 |
---|---|
営業時間 | 10時30分~14時、17時~20時(木曜は10時30分~20時) |
休業日 | 日曜 |
席 | 28席 |
電話 | 096ー384ー2585 |
駐車場 | なし |