人気上昇中!熊本県産レモン
輸入品のイメージが強いレモンですが、この数年、全国的に国産レモンの人気が高まっています。熊本県でも、フレッシュでおいしいレモンが栽培され、旬を迎えています。そんな県産レモンの特長と、魅力を丸ごと感じられる料理レシピを紹介します。
県産レモン 魅力いっぱい
全国4位の収穫量
熊本県のレモンの産地は宇城市、水俣・芦北地域、天草地域、熊本市西区河内町、玉東町など。農林水産省の調べでは、レモンの収穫量は全国4位です(2019年度※)。産地の一つ、宇城市で県産レモンの魅力に迫りました。
※農林水産省「令和元年産特産果樹生産動態等調査」より
皮まで楽しめる安心感とフレッシュなおいしさ
「道の駅 うき」(宇城市)では現在、6軒の農家のレモンを取り扱い、店内には県産レモンコーナーを設けています。「数年前にブームになった広島県の『瀬戸内レモン』が火付け役となり、人気が広まっているようです」と副店長の古川雄也さん。同店にレモンを出荷する「髙橋果樹園」(同市三角町)の髙橋一隆さんも「三角町では、30年ほど前に甘夏にレモンを接ぎ木して栽培を始めた農家が多くいます。最近はレモンを目当てに買いに来る人がいるほか、県外の飲食店から問い合わせがあります」と人気の高まりを実感しています。
古川さんと髙橋さんによると、県産レモンの魅力は、完熟で採れたばかりのフレッシュな風味を楽しめること。品種にもよりますが、酸味の中にジューシーさとまろやかさを感じられるそうです。ツヤ出しワックスや防腐剤などが使われていないものが多く、皮まで楽しめるのも特長です。露地栽培レモンの旬は10月下旬〜2月ごろ。地元で採れる今だけのおいしさを、ぜひいろんな食べ方で味わいましょう。
道の駅 うき サンサンうきっ子 宇城彩館
ミカン、不知火と共にグラントレモンを栽培する「髙橋果樹園」の髙橋一隆さん。甘夏に接ぎ木していて、甘みある風味が特長だそう。直売所のほか、「道の駅 うき」でも購入できます
髙橋果樹園
宇城市三角町里浦2161‐1
(問い合わせは公式LINE「髙橋果樹園」)
緑のレモンと黄色いレモン、どう違う?
「道の駅 うき」によると、レモンの皮の色は収穫時期で変わります。一般的に10〜12月上旬は緑色、12〜2月は黄色に。風味に大きな差はありませんが、黄色い方が少しまろやかだそうです。また、輸入品は船での輸送中に黄色くなるため、緑色の採れたてレモンが楽しめるのは県産ならでは。11月下旬の今は、緑と黄色の両方が出ているので、食べ比べもオススメです。
レモンの品種いろいろ
※「道の駅うき」で取り扱いのある品種
※このほか、オレンジに近い色に熟し甘い風味の「マイヤーレモン」も
レモンの保管方法は?
※「髙橋果樹園」オススメ
丸ごと冷蔵
乾燥しないようラップなどに包んでビニール袋に入れ、冷蔵庫で保管。1カ月ほど持ちます。
くし形に切って冷凍
料理の添え物やお酒などのドリンクに搾る用途には、あらかじめ切っておくと便利。
搾った果汁の冷凍
ジッパー付きの袋に入れて薄く広げて凍らせておくと、解凍しやすい。
レモンを味わい尽くすオススメ3品
まろやかな風味で皮ごと楽しめる県産レモンを、思い切り楽しめるレシピを教えてもらいました。
体がぽっと温まる甘酸っぱい風味 レモン茶
さわやかな風味と香りにうっとり レモンとしらすのパスタ
プルプル食感とまろやかな酸味がマッチ レモンと白ワインのクラフティ
教えてくれたのは
フードスタイリングや商品開発、レシピ開発、フードケータリングなどで活躍。オリーブオイルソムリエ、野菜ソムリエ講師。
Instagram:@uovoaki.n