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まだ間に合う花粉症の初期療法 重症のスギ花粉治療も効果的【メディカル百科】

なかの耳鼻咽喉科アレルギー科クリニック 理事長・医師 中野 幸治氏

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耳鼻咽喉科編

花粉症の人にとってつらい季節が到来しました。新型コロナ感染症やインフルエンザが猛威を振るう中、それらと花粉症の症状が似ているため、受診の目安が分かりづらいという声も。専門の医師に聞きました。

なかの耳鼻咽喉科アレルギー科クリニック 理事長・医師 中野 幸治氏
─花粉飛散の季節になりました。

例年、スギ花粉の飛散が始まるのは2月10日前後、ヒノキ花粉は3月上旬ごろ。今夏の気温や日照時間などから、熊本の花粉飛散量は例年の1.2~2倍になると予測されています。マスク、眼鏡、うがい、掃除などの予防に加え・早期の内服で最小限に抑えましょう。また花粉症に見られる咳や喉の痛み、目のかゆみ、鼻水、頭痛、微熱などは、コロナ感染症やインフルエンザの症状とよく似ています。特に37.5度以上の熱では、花粉症以外の感染症が疑わしいので、かかりつけの医師に相談するようにしてください。

─スギ花粉症の治療は今からでも間に合いますか。

まだ間に合います。日本気象協会によると、九州地方におけるスギ花粉は3月上旬にピークを迎えます。症状が出る前、あるいは症状が軽い時に内服や点鼻薬を始める初期治療を行うことで、発症時期を遅らせる他、飛散ピーク時の症状緩和、飛散収束より早く症状を治めることなどが期待できます。花粉症の方には、症状が出る前でも投薬に保険適応があります。まだ症状がないからと待たずに遠慮なく受診してください。

─薬の効きが思わしくない場合、他にできる治療はありますか。

3年前より重症・最重症のスギ花粉症に対して、抗IgE抗体を皮下注射する治療が保険適応で可能となりました。高価ですが、鼻炎症状がどうしても治まらない方にとっては検討する価値の高い治療です。専門医にご相談ください。

店舗情報

医療法人幸会 なかの耳鼻咽喉科アレルギー科クリニック

住所熊本市南区田迎4-9-41
TEL096-370-6000
店舗ホームページ http://www.nakano-clinic.net/
営業時間月~金曜 9:00~13:00・15:00~18:30、土曜 9:00~13:00・14:00~16:00
休業日木曜午後(手術)、日曜、祝日

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記事内の情報は掲載当時のものです。記事の公開後に予告なく変更されることがあります。

なかの耳鼻咽喉科アレルギー科クリニック 理事長・医師 中野 幸治氏

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