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コミュニケーションのこつ【村上美香のヒトコトつれづれ】

相手の話をしっかり聴いて

環境が新しくなった方々にこの時季よく尋ねられるのが「円滑なコミュニケーションのためにどんな話し方をすれば良いか」ということ。特に学生から社会人になりたての皆さんは、社内でのコミュニケーションに悩む方も多いようです。

熊日と地方経済総合研究所(熊本市)が県内の主要企業を対象に行ったアンケートでは、企業側が新卒者の採用の際に重視することは「コミュニケーション能力」が最多の8割強でした。

では、コミュニケーション能力とは何でしょうか? 私が提案したいのは「上手に話す」ことよりもまずは「きちんと人の話を聴く」ことです。話を聴く時、無表情になっていませんか? 本人は聴いているつもりでも、無表情だと、話し手は「聴いてくれているのかな?」と不安になってしまいます。相づちを打ったり、相手の表情に合わせたりするなど、聴いているということを「発信」しましょう。

でも、集中して話を聴くって結構難しいもの。聴いている途中、おなかがすいてきて「ご飯をどうしようかな」などの思いが浮かび、相手の話が頭に入ってこないなんて経験はありませんか? そんな時は相づちも適当になり、話し手にも伝わってしまいます。

そうならないためには、「どんな質問をしようかな」と思いながら聴いてみましょう。きちんと話を聴いていると、質問が出てくるはず。人は、自分の話を聴いてもらえるととてもうれしいものです。まずは相手に興味を持って、聴くことから始めましょう。

記事内の情報は掲載当時のものです。記事の公開後に予告なく変更されることがあります。

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この記事を書いた人

1971年、熊本市生まれ。第一高、熊本大文学部卒。94年に熊本県民テレビ(KKT)にアナウンサーとして入社。夕方の人気番組「テレビタミン」を21年間担当した。2018年春、同番組を引き継ぎ、KKTも退社。「ヒトコト社」代表。

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