曲線と木目の美しさ際立つ 温かな質感と優しさも感じて
見つけた! くまもと手づくりCollection
ライター直が見つけた、風土や歴史の中で生まれ、伝統を守り続けている工芸品や、“今”を感じさせる手づくり品などを紹介していきます。 (随時掲載)
#065 弁当箱(一勝地曲げ)/球磨村
美しい木目と器の曲線、木の温かな質感に優しい香り…。人吉球磨地方の天然木で作った弁当箱です。この地では古くから豊富な木材を生かし、木製のさまざまな生活用品が作られてきました。
江戸時代から伝わる「一勝地曲げ」もその一つ。曲げ物とは、ヒノキやスギの薄板を熱湯で煮て丸く曲げ、サクラなどの樹皮でとじ合わせた木工品で、すしおけや弁当箱などが代表的です。淋(そそぎ)正司さんは、木目や木の性質を生かした作品を手掛けています。弁当箱の側面には抗菌作用のあるヒノキを、底板とふたには調湿作用があるスギを使用。そのため、冷めてもご飯につやがあり、おいしさを保てるそうです。
空豆形、入れ子式など種類も多彩。淋さんは技術を守りながら新しいデザインにも取り組んでいます。
【取材先】
そそぎ工房(球磨郡球磨村一勝地丁510)
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そそぎ工房
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県伝統工芸館
TEL | 096-324-5133 |
インスタグラムでも作品を紹介しています。
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