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子どもが大学進学しても資金は大丈夫? 投資や住宅ローン繰り上げにも助言を【家計簿チェック】

お金のプロがズバリ!家計簿チェック 今回答えてくれるのは佐藤ななみさん

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“お金のプロ”がズバリ!家計簿チェック

カズさんの家族/合志市在住

Q.子どもが大学進学しても資金は大丈夫? 投資や住宅ローン繰り上げにも助言を

子どもをもう1人欲しいと考えています。子どもたちが将来、私立大学へ進学することになった場合、資金は大丈夫でしょうか。

4年前に家を建てたのをきっかけにお金のことを勉強し、投資を始めました。毎月のNISA積み立ては、夫婦で各10万円ずつを預金から移しています。来春、車を購入する予定ですが、このままもう少し投資に回しても問題ないでしょうか。

あと9年で住宅ローン減税が終わります。その後は徐々に繰り上げ返済していくことも検討しています。

A.私立大進学でも教育費の心配不要 投資は継続、ローンは情勢で判断を

収支表上は赤字ですが、NISAは単なる資金移動で、実質的には年500万円に迫る黒字の家計です。車の購入も年間収入で賄えそうですね。

大学進学費用の件、文部科学省の発表(※)によると、令和5年度の私立大学の年間授業料および施設費の平均額は、文系97万円、理系129万円。入学金を含めた4年間の学校納付金は、単純計算で文系411万円、理系542万円ということになりそうです。また、仮に自宅を出れば、家賃や生活費も必要ですね。これは地域差が大きいですが、「毎月10万円を仕送りしている」といった声も珍しくなく、卒業までに一人1000万円超という事態も想定できます。

ただこの金額は、現時点で既にクリアされており、この後も順調に資産形成を進めていかれたら、ご心配には及ばないでしょう。

投資比率アップは、収支バランスや金融資産残高から見ても十分に可能ではないでしょうか。「NISAは妻の成長投資枠が丸々残っています」とのこと。積極的に活用されることに賛成です。

住宅ローンには保険も付いていて有利な側面もあります。今後の金利動向や資産状況と相談しながら調整していくとよいと思います。

※「令和5年度 私立大学入学者に係る初年度学生納付金等 平均額(定員1人当たり)の調査結果について」より

記事内の情報は掲載当時のものです。記事の公開後に予告なく変更されることがあります。

お金のプロがズバリ!家計簿チェック 今回答えてくれるのは佐藤ななみさん

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この記事を書いた人

ライフプランを柱に、家計管理・住宅資金・保険・資産形成に関する講座やコンサルティングを展開。NPO法人ら・し・さ理事として、終活やエンディングノートの普及・啓発活動にも取り組む。

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