人の話を聞かない人の対処法13個|特徴・心理とストレスなく話すコツを解説
職場やコミュニティに人の話を聞かない人がいると、「どうしたら聞いてくれるの?」「私は真剣に話しているのに!」と困ってしまいますよね。
そこで今回は、人の話を聞かない人の特徴と心理、効果的なコミュニケーション方法を解説します。
仕事で使える伝わりやすい話し方や自分の話しかしない人に疲れるときの対処法も紹介しているので、ぜひ参考にしてくださいね!
人の話を聞かない人の特徴7つ【男女問わずあるある】
人の話を聞かない人のなかにも、さまざまなタイプの人がいるようです。
はじめに、話を聞かない人によくみられる具体的な特徴を紹介します。
1.あいづちの回数が多い
人の話を聞いているようで聞いていない人は、あいづちが多い傾向があります。話が終わらないうちにあいづちを打ったり話し手を急かすように「はい、はい」と頷いたりしている場合は、聞いているフリをしていることも。
あとで相手が話を聞いていなかったことがわかると、話し手は「あのときは理解してくれたと思ったのに」とガッカリしてしまうでしょう。
2.せっかちな性格である
人の話を聞かない人のなかには、先を急ぐせっかちな性格から相手の話を最後まで聞けない人もいるようです。
話の内容を先読みして勝手に理解したつもりになったり、「早く次の行動に移りたい」と考えたりしていることも。
また、せっかちな人がゆっくり話すタイプの人と話すと、「会話のテンポが合わない」ともどかしく感じることもあるでしょう。
3.リアクションが乏しい
話を聞いていないように見える人のなかには、アイコンタクトやあいづちなどのリアクションをとるのが苦手な人もいます。
聞き手は話を聞いているつもりでも、話し手は聞き手の反応や返事がないと不安になってしまうもの。
「ちゃんと聞いていたのかな?」「本当に理解してくれたのかな?」と感じると、相手に不満を抱きやすくなります
4.集中力が続かない
人の話を聞くのが苦手な人のなかには、話の最後まで集中力を保てない人も。
物事に集中できる時間は個人の性質や体調によっても異なりますが、長い話や要点がハッキリしない話は多くの人にとって聞きづらいもの。
話し手も、聞き手に合わせて伝え方を工夫する必要があるかもしれません。
5.相手の話を遮ることがある
話を聞かない人は、こちらの話を遮って自分の話を始めてしまうこともあるでしょう。
「わかる~!私も○○で」と自分の話にすり替えたり、「そういえば」と話の内容がコロコロ変わったりすることも。
会話のなかではついやってしまいがちですが、相手は「今は私が話していたのに」「居心地が悪い」とネガティブな気持ちを抱いているかもしれません。
6.自己中心的な考えをもっている
相手の気持ちを考えながら会話ができる人がいる一方で、「自分さえよければいい」と自己中心的な考えをもっている人も存在します。
常に自分を優先する人は、自分が話したいときに話し、相手の話を聞きたくないときには興味を示さないことも。
職場やコミュニティに自己中心的なタイプの人がいると、周囲も疲弊してしまうでしょう。
7.障がいをもっている場合もある
話を聞いてくれない人のなかには、発達障害や老化などのデリケートな事情を抱えているケースもあります。
たとえば、注意欠陥・多動性障害(ADHD)や自閉スペクトラム症(ASD)の人のなかには、集中力を保つのが難しかったり相手の気持ちを考えるのが得意ではなかったりする人がいます。
また、個人差はありますが、年齢を重ねると耳が聞こえにくくなったり注意力や理解力の低下がみられたりすることも。
しかし、相手に対して「病気や障がいなのでは?」と勝手に決めつけるとよい気分はしないものです。
仕事に支障が出る場合は、本人や上司と話し合いながら、必要なサポートや自分にできることを探っていきましょう。
話を聞かない人の心理5つ【いったいなぜ?】
相手の話をきちんと聞く人から見ると、話を聞かない人の行動が理解できないことも多いはず。
続いて、話を聞かない人が考えていることを探っていきましょう。
1.強いこだわりをもっている
人の話を聞かない人は、物事へのこだわりが強い頑固なタイプの可能性があります。
周囲の声に耳を傾けず、「自分のやり方がいちばん」と自分の主張や行動を変えようとしないことも。
また、周囲が指示やアドバイスをすると「自分を否定された」と感じることもあるため、相手の性格に合わせた対応が必要になるでしょう。
2.プライドが高い
相手の話を聞かない人は、プライドが高すぎるケースも考えられます。
劣等感や恐怖感から自分の非を認められなかったり、「自分が正しい」「人の意見を聞く必要はない」とまわりが見えなくなってしまうことも。
話を聞いてほしいときは、相手がポジティブな気持ちになれる言葉がけをするとよいでしょう。
3.話題に興味がない
相手が話を聞いてくれないときは、話題自体に興味がない場合もあります。
多くの人は、自分の知らない話題や面白味を感じられない話題には気持ちが入りにくいものです。
相手の様子を見ながら、相手が好きそうな話題や身近な話題を取り入れると聞いてもらえるかもしれません。
4.重要性を感じていない
こちらの話を聞いてくれないときは、相手がその話題に対して危機感をもっていないことも考えられます。
自分にとっての具体的なメリットやデメリットがないと、「自分には関係ない」「他人事」と面倒に感じてしまうことも。
重要な仕事や頼みごとが伝わらないと大事に至る恐れもあるため、いかに相手の注意を引けるかがポイントになります。
5.寂しさや孤独を抱えている
人の話を聞かずに自分の話ばかりする人は、日常生活で寂しさや孤独を抱えている場合もあるかもしれません。
一人でいることや周囲に理解されない不安から「だれかと感情を共有したい」「私のことを認めてほしい」という気持ちが強くなってしまうことも。
不安や悩みを抱えている相手には前向きな言葉をかけると、落ち着いた状態で話せることもあります。
次の記事では、対人コミュニケーションに不安を感じやすい自己肯定感が低い人の特徴を紹介しているので、あわせてご覧ください。
【関連記事】自己肯定感が低い人の特徴8つ|高める方法や仕事で自信のない人と接する方法も紹介
仕事で話を聞いてくれない人の対処法7つ
仕事をスムーズに進めるためには、相手との情報共有が必要です。
そのため、円滑なコミュニケーションをとれないと困ってしまいますよね。
ここでは、職場やビジネスの場でなかなか話を聞いてもらえないときに効果的な伝え方を紹介します。
1.相手に余裕があるか確認する
相手に話しかけるときは、相手の状況や都合を確認しましょう。
忙しい上司や同僚であれば、「今は手が離せない」「少し待ってほしい」と思っていることも。
また、新入社員や部下など、仕事に余裕がない人は声をかけると焦ってしまう場合もあります。
第一声で「今、話しかけても大丈夫ですか?」「その仕事が終わったら声をかけてね」と伝えると、相手もスムーズに対応しやすいでしょう。
2.あらかじめ時間を決める
忙しい相手に話しかけるときは、必要な時間を前もって共有すると相手も対応しやすくなります。
たとえば、「今3分お時間いただけますか?」と短時間で終わることを伝えたり「○○の件で相談があるのですが、○時○分から~○時○分までお時間よろしいですか?」と事前に聞いておく方法があります。
相手が「話を聞くモード」になっていれば、こちらの話にも向き合ってくれるはずです。
3.結論から話す
自分の意思を効果的に伝える話し方に、結論から話す方法があります。
話の冒頭に「あなたに○○をお願いしたいです」「結論から申し上げると○○です」と頼みたいことや話の要点を伝えると、相手の注意を促すことができます。
忙しい人にはもちろん、どのような相手に対しても内容が伝わりやすいのでおすすめの方法です。
次の記事では、仕事に役立つコミュニケーション術を紹介しているので、あわせて参考にしてみてくださいね。
【関連記事】仕事ができる人あるある17選!マネしたい特徴や習慣を紹介
4.ハキハキとした話し方を心がける
相手がこちらに真摯に向き合ってくれないときは、ハキハキとした口調で話してみてもよいでしょう。
話し手がオドオドしていると相手に不安を与えてしまい、話の内容が頭に入らないこともあります。
また、大きな声でハッキリと伝えれば周囲の耳にも届くため、同僚がフォローしてくれることもあるかもしれません。
5.大切なポイントを質問する
話を聞いてくれない部下や後輩には、「大切なポイントを言ってみて」「あなたはどう思う?」と重要なポイントを質問する方法もあります。
話の内容を理解していないと質問に答えられないため、より真剣に聞いてくれるようになるはずです。
ただし、相手を見下すような気持ちをもったり期待した言葉が返ってこないからといって怒ったりすると、相手が心を閉ざすことも。
部下や後輩が安心してコミュニケーションをとれるように、フォローの言葉かけや前向きな態度を心がけましょう。
次の記事では、職場やプライベートで頼られる人になるポイントを紹介しているので、あわせてご覧ください。
【関連記事】頼りになる人になれる方法10選|頼れる女性・上司・部下の特徴を紹介
6.メールやメモを利用する
ビジネスで重要な用件を伝えるときは、口頭だけでなくメールやメモなどのツールも活用しましょう。
メールやチャットなどのメッセージであれば証拠が残るため、あとから「聞いていない」と揉めるのを防げます。
職場の人へのちょっとした連絡であれば、付箋やメモに用件を書き、相手の机やパソコンなど目に付きやすいところに貼っておいてもよいですね。
7.第三者を交えて話す
相手が話を聞いてくれないことで業務に支障が出る場合は、上司や先輩などの第三者を交えて話す必要があるでしょう。
行動やコミュニケーションの重要性を感じていない人も、第三者に言われることで初めて危機感をもつ場合も。
困ったときはまわりの人に相談すると、解決のヒントを見つけられるかもしれません。
プライベートで話を聞いてくれない人への対処法6つ
夫や彼氏、友達など、日常生活で話を聞いてくれない相手にはこちらもイライラしてしまいますよね。
続いて、プライベートで話を聞いてくれない相手とコミュニケーションをとるための具体的なアイデアを紹介します。
1.場所を変える
相手に大切な話を聞いてもらいたいときは、伝える場所を工夫してみましょう。
たとえば、帰宅したばかりで疲れているときやリビングでリラックスしているときは、緊張感をもって話を聞けない場合があります。
自宅ではなく散歩中やカフェなど、話す場所を変えてみると相手も話を聞き入れやすいでしょう。
次の記事では、夫婦のすれ違いを改善する会話のポイントを解説しているので、あわせて活用してくださいね!
【関連記事】夫婦の会話がないときの改善方法10個|具体的なきっかけや会話例を紹介
2.「大事な話がある」と前置きする
相手に重要な話を聞いてもらうには、「大切な話がある」と事前に伝えておくとよいでしょう。
前置きをするとお互いに心の準備ができ、相手も話を聞くモードに入りやすくなります。
「今はこの話題について話す時間」と共通の認識をもつことで、真剣に話し合えるでしょう。
3.自分の状況を言葉で伝える
相手に頼みごとをするときは、自分の状況を正直に話すと伝わりやすくなります。
相手に対して「私の大変さを察してほしい」と思うこともありますが、しっかり理解してもらうためには言葉にすることが大切です。
「○○で難しいからお願いしたい」と理由を話したり「○○してくれたら助かる」ポジティブな言葉をかけたりすると、相手も納得して行動できるはずです。
4.相手の考えを聞く
自分の考えを聞いてほしいときは、相手の考えや気持ちに耳を傾けることも大切です。
内容を一方的に伝えるだけでは、聞き入れてもらうどころか「勝手に決めないで」「めんどくさい」と反発されてしまうこともあります。
「あなたはどう思う?」「あなたならどうする?」と問いかけると、自分のこととして考えてくれるようになるでしょう。
次の記事では、相手の気持ちを引き出すコツをお伝えしているので、ぜひご覧ください!
【関連記事】聞き上手な人の特徴・聞き上手になる方法を徹底解説!会話でやってはいけないこととは?
5.繰り返し確認する
重要なことは、何度も繰り返し伝えましょう。
相手のタイミングや理解度によっては、一度伝えただけでは記憶に残らないこともあります。
出かける前や解散前にもう一度伝えたり、念押しのLINEを送ってもよいですね。
忙しい人や忘れっぽいタイプの人も、何度も伝えることで理解してくれるかもしれません。
6.感謝の言葉を伝える
相手がお願いに答えてくれたら、あなたからも「ありがとう」と感謝の言葉を伝えましょう。
夫婦や恋人など、近い距離であるほど相手の存在を当たり前に感じてしまい、つい労いの言葉を忘れてしまうこともあるかもしれません。
家族や友人などの親しい仲であっても感謝の言葉をしっかり伝えることで、よりポジティブな関係を築けるでしょう。
自分の話しかしない人に疲れるときの対処法6つ
こちらの気持ちもお構いなしに自分の話ばかりする相手には、ストレスが溜まってしまう人も多いはず。
ここでは、人の話を聞かずに自分の話ばかりする人とほどよい距離感をもって付き合えるコミュニケーション術を紹介します。
1.適度に聞き流す
相手の話が自分にとって必要のないものだと思ったら、軽く聞き流してもよいでしょう。
話しかけてくる人にはつい「ちゃんと聞いてあげなきゃ」と思いがちですが、自分の話ばかりする人のなかにはただ聞いてほしいだけの人もいます。
さらに、自慢話や愚痴などのネガティブな話題に反応しているとこちらも疲れてしまうため、自分にとって無理のない対応を心がけましょう。
2.リアクションを減らす
「話が長い」「早く終わらせてほしい」と感じたときは、あえてリアクションを減らす方法もあります。
相手は聞き手の反応がないとわかると「つまらない」と感じて話をしなくなることも。
あいづちの数を減らしたり「ふ~ん」と生返事を続けたりすると、相手も自分が空まわりしていることに気づくかもしれません。
3.話を切り上げる
あなた自身に話を聞く余裕がないときは、思いきってその場から立ち去ってしまいましょう。
話を切り上げるときは、「○時から用事があるので失礼します」「続きはまた今度ね」などの当たり障りのない理由を伝えるのがおすすめです。
重要な話であれば、「○時なら時間がある」「LINEで送って」と別の機会を設けるとよいですね。
4.必要なとき以外は関わらない
どうしても馬の合わない相手とは、必要なとき以外は距離を置く方法もあります。
毎日顔を合わせる人でも、あいさつや業務に関する質問などの必要最低限のコミュニケーションができれば案外なんとかなるものです。
相手に合わせて我慢やストレスを溜め続けるのではなく、自分の心を守ることを優先しましょう。
次の記事では、人間関係の悩みを断ち切りたいときにできることを紹介しているので、あわせてご覧ください。
【関連記事】嫌なことを忘れる方法35個|仕事や人間関係の悩みをすぐ忘れたいときの対処法
5.こちらも自分の話をする
自分の話ばかりする人には、あなたからも自分の話をしてみてもよいかもしれませんね。
対等な間柄なら、相手の話を聞くばかりでなく、あなたからも自分の話をすることができます。
ただし、相手が噂好きの場合は、周囲に広めてほしくない秘密は口にしないほうが安全です。
6.ハッキリと意見を伝える
人の悪口や気分が悪くなるようなことを言う相手には、こちらの意見を伝えてもよいでしょう。
「私は○○だと思うよ」「そんなことを言われると悲しい」と正直に自分の気持ちを話すと、相手を傷つけずに伝わりやすくなります。
聞きたくない話題を我慢して聞き続けているとあなたの心に負担がかかります。ときには勇気を出して意思表示をするのも大切です。
人の話を聞かない人と接するときの注意点
仕事やコミュニティの人間関係では、話を聞かない相手と接しなければならない場面もあるでしょう。
最後に、話を聞かない相手とのコミュニケーションで気をつけたいポイントを紹介します。
相手を攻撃しない
人の話を聞かない人に対して「ちゃんと聞いて!」「なんで聞いてくれないの?」と攻撃すると、相手もつられて感情的になることも。
話を聞いてもらいたいときは相手を責めるのではなく、「話を聞いてくれないと私は悲しい」「私はあなたが困る姿を見るのイヤだから」と自分を主語にすると、否定されたと感じさせずに相手に伝わりやすくなります。
冷静になって「話を聞いてくれないことで起こる問題はなにか」「どうしたら話を聞いてくれるか」に注目してみると、解決の糸口が見えてくるかもしれません。
相手を決めつけない
話を聞いてくれない人に対して、相手のせいにしたくなることもあるかもしれません。
しかし、「あの人は私のことが嫌いなのでは」と憶測を口にしたり「病気や障がいがあるのでは」とデリケートな問題に触れたりすると、相手との信頼関係が崩れるだけでなく、周囲の信用も失ってしまいます。
相手だけでなく、自分自身に対しても「伝わりやすい話し方だったかな?」「どうしたら伝わるかな?」と振り返ってみると、解決のヒントが見えてくるはずです。
相手に合わせすぎない
自分勝手な振る舞いをする人に対しては、自分の気持ちを抑えてまで相手のいいなりになる必要はありません。
なかには、相手を利用しようとしたり自分さえよければいいと思っていたりする人も存在します。
自分だけが一方的に我慢をしてばかりでは、ストレスが溜まってしまうでしょう。
ときには毅然とした態度をとったり周囲に相談したりしたりして、悩みを一人で抱え込まないように心がけましょう。
相手に期待しない
たとえばこちらが「話を聞いてほしい」と願っても、実際に話を聞くかどうかは相手が判断することです。
「私の言うことを聞いてほしい」「相手を変えたい」とコントロールしようとすると、反感を買うこともあります。
相手とのコミュニケーションを大切にしながら、「どう話したら相手が興味をもつかな?」「どう伝えたら真剣に向き合ってくれるかな?」と自分にできることを考えてみましょう。
人の話を聞かない人とのコミュニケーション方法を見直してみよう!
人の話を聞かない人は、その話題が自分にとって重要ではないと考えていることが多いようです。
つい相手のせいにしたくなることもありますが、大切なことを伝えるときは「自分にも改善できる点はないか」を振り返ってみると、スムーズなコミュニケーションのヒントが見えてくるかもしれません。
次の記事では、職場やプライベートで前向きな人間関係を築く方法を紹介しているので、あわせてご覧くださいね!
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