【383号】ベランダで、お庭で収穫! 秋から始めるプランター菜園

憧れの家庭菜園を始めたい人、失敗した経験がある人などにぜひオススメしたいのが、「プランター菜園」。手軽に、失敗しないプランター菜園の始め方をご紹介します。

プランター菜園のオススメPOINT

畑やお庭がなくても、小さなスペースで菜園が作れる!
泥まみれにならずに、野菜を育てられる!
万が一失敗してもやり直ししやすい!


秋こそオススメ

失敗しにくい植え方、育て方

自分の手で育てて、収穫した野菜は、おいしさもひとしお! そんな感動を味わいたいと、「大型総合園芸店ナーセリーズ」(北区龍田弓削)で、野菜育成のプロにプランター菜園の始め方を教わりました。ベランダやお庭の一角で、小さな菜園づくりにトライ!

秋こそ菜園の始め時 BBQやお鍋の食材に!

秋は、初心者にも菜園づくりがオススメの季節。比較的涼しいので虫が付きにくく、水も蒸発しにくいのでプランター内の水分量が安定します。さらに、秋植え野菜には葉物が多く、受粉や摘芯といった難しい作業が不要。すぐそばで成長を見守ることができるプランターなら、上手に育てられます。キャベツやハクサイなどは、今植えて年内には収穫できます。ぜひ愛情を込めて大きく育てて、バーベキューやお鍋でおいしく食べてくださいね!

教えてくれた人

大型総合園芸店 ナーセリーズ
バイヤー・野菜責任者 上田 康平さん

教わった人

すぱいす読者
吉井 紗世さん(37) 吉井 きららちゃん(5)


プランター菜園で必要なもの

底石

野菜用の培養土

追肥用の肥料

今回はグリーンボール

ジョウロ

先がシャワーになっているもの

プランター

なるべく大きめのもの

スコップ


プランターの置き場所を決める

日当たり、風通しが良い場所を選びましょう!

ベランダの壁が風を遮る場合は、プランターは棚に置くなど少し高い位置に。集合住宅では、排水や土が隣や下の階の迷惑にならないように。

POINT

じか置きではなく、レンガなどで底上げを

秋になっても暑さが続く熊本。コンクリートの床にじか置きすると、通気性の悪さや熱で野菜に悪影響も。レンガなどで、プランターの底が浮くように設置すると◎。


土を作る

市販の培養土で、たいていの野菜はしっかり育ちます。

1.

まずはプランターの底が見えなくなるくらいまで底石を敷き詰めます。

2.

次に培養土を入れます。ふわっと優しく入れましょう。土をギュッと押さえるのは厳禁。水はけが悪くなり、野菜の育ちが悪くなります。

3.

プランター内側にある線の5cmほど下まで土を入れたら、プランターを軽くトントンと地面に打ち付けて、土をならします。残った培養土は後で使います。

POINT

古い土でも、天日干しをすれば再利用OK

一度作物を育てた古い土は、そのままでは次の作物が育ちづらくなります。黒いビニール袋の上に広げて1~2日天日干しして殺菌すれば、土はよみがえります。

市販の「土リサイクル材」などを混ぜ込むのがオススメ。


苗を準備する

なるべく新鮮な苗を。

根が柔らかい新しい苗なら、そのまま植えて大丈夫! ポットに苗の根がギッシリ固まっているのは古くなった苗かも。根を少しほぐしましょう。

POINT

苗の新しさは、ポットから出して根で確認。根がギッシリ、ガチガチに固まっていたら古い苗なので、育ちにくい恐れがあります。


いよいよ、苗を植える

ポイントは、「優しく、優しく」。苗の間隔をしっかり空けましょう。

1.

苗を植える位置を決めます。出来上がりが大きいグリーンボールの場合、プランター(例:幅60~80cm程度)に2苗くらいがちょうどいいです。間隔を空けて2カ所に決めます。

2.

苗を植える場所に深さ5cmくらいの穴を掘り、苗をポットから移します。

3.

残しておいた培養土をプランターに入れます。この時も優しく、ふんわりと!

4.

苗の周りが土から出ないよう、土と苗鉢の上面がそろうように盛ります。プランターの縁から3~5cmくらいを目安に。


水やりをする

苗植えの、直後の水やりが大事な総仕上げ。

シャワー式のヘッドが付いたジョウロやホースで、優しく水やりをします。初回はたっぷりと! プランターの底から水がボタボタ出てくるまでしっかりあげて、土全体に水を行き渡らせましょう。


収穫する

今回植えたグリーンボールは、2カ月半ほどで収穫できます。どうやって食べようかワクワク考えながら、成長を見守りましょう!

POINT

同じ作物の連作はNG!

右ページで紹介した土のリサイクルをしたら、冬植え、春植えなどでは違う作物を育てましょう。


9〜10月ごろから苗植えで育てられる野菜

今植えて、年内に収穫が可能。いろいろ挑戦してみましょう!
(苗植えから収穫までの期間の目安)

芽キャベツ

キャベツと似ているようで、全く違う品種。成長まで少し時間がかかります。(約2カ月)

ホームタマネギ

生育期間が短く、手軽に育てられる小ぶりのタマネギ。(2カ月)

ハクサイ

ミニハクサイなど、プランターで育てやすい品種も。レタスと一緒になった「レタサイ」も注目です。(1カ月半)

焼肉レタス(チマサンチュ)

3週間くらいですぐ収穫できます。焼肉のお供に!

ワケギ

同じ株から、春ごろまで何度も収穫できます。収穫するときは根元から3~4cm残しましょう。(1カ月半)


上手に育てるコツ!

葉物の大敵は虫!

必ず虫よけネットでガードしましょう。天然素材の殺虫剤もオススメです。

POINT

「マリーゴールド」を近くに植えると、虫よけ効果が!

野菜と一緒に植えると、虫よけなどの効果を発揮する「コンパニオンプランツ」の一つ、マリーゴールド。近くに鉢を置いたり、ベランダの四隅に置いたりして、「虫よけ空間」を作りましょう。長期間置くほど効果が高くなります。

水やりは、朝イチにたっぷり

ほとんどの野菜にとって水不足は致命的です。朝イチにたっぷりと。また昼間などでも、土が乾いてきたらすぐに水をあげましょう。

「追肥」を忘れずに!

成育途中で月1回ほど「追肥」を行うのがオススメ。野菜用の肥料をパラパラとまくだけでOKです。

「水はけ」も重要!

プランターを置いている水受け皿などに水がたまっていると、野菜の根にダメージを与えます。水やりをした後は、プランターを持ち上げて水切りをし、水受け皿の水を捨てるなど、「水はけ」を気にしましょう。


わくわく菜園GOODS

便利な道具や簡単栽培キットなど、野菜作りがもっと楽しくなるアイテムをご紹介します!

A.パクチーこのまま栽培セット 450円(税別、以下同)

今話題のパクチーを、袋のまま簡単に育てられるキットです。

B.ジャガイモ収穫キット ゴロゴロ村 1350円

ジャガイモ栽培も袋のままOK。増し土や追肥も入っているので、ベランダがプチジャガイモ畑に!

C.ガーデンツールバスケット(10L) 1500円

土作り容器、取っ手の穴にホースを固定して水をためるバケツ、道具入れ、ふたをしてイス(耐荷重150kg)と、4通りの使い方ができます。

D.銅製ラベル 各480円

銅イオンの力で害虫を寄せ付けない、スグレモノ。さまざまな形があるので、使う場所に合わせて選べます。

ハンギングラベル10個入り、フラワーラベルショート12個入り
フラワーラベルトール6個入り

E.天然殺虫剤 でんぷん殺虫剤 980円、やさお酢 980円

でんぷん質の粘着力や酢のパワーで虫を退治します。どちらも食品成分なので、収穫直前まで安心して使えます。

F.園芸用土入れ 3個セット 260円

大中小3つの大きさが便利。最初は大きなカップで土を入れ、苗の周りや隙間に入れたいときは小さいカップを。

※すべて「ナーセリーズ」で取り扱いあり